前作超えのヒット! - 映画『ジュマンジ/ネクスト・レベル』より

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 先週末12月13日〜12月15日の全米ボックスオフィスランキングが発表され、ドウェイン・ジョンソン主演のアドベンチャー映画『ジュマンジ/ネクスト・レベル』が興行収入5,925万1,543ドル(約65億円)で首位デビューを果たした。前作『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』のオープニング興収3,616万9,328ドル(約40億円)を上回るヒットを記録している。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル110円計算)

 ドウェインらメインキャストと監督のジェイク・カスダンが続投し、再びゲームの世界に入り込むことになった主人公たちの冒険を描いた本作。配給のソニー・ピクチャーズの12月公開作としては、歴代最高の出足となった。特筆すべき点は、25歳以上の観客は全体の29%しかいなかったということ(前作は45%)。新たに若者を多く惹きつけられたことがヒットにつながったようだ。前作は最終的に世界興収9億6,210万2,237ドル(約1,058億円)を上げており、『ネクスト・レベル』がタイトル通り次のレベルまで到達できるのか、注目される。

 これまで3週連続で首位だった『アナと雪の女王2』はワンランクダウンで2位に。世界興収は10億ドル(約1,100億円)の大台を突破している。今年公開のディズニー映画で世界興収10億ドルを超えたのは、『キャプテン・マーベル』『アラジン』『ライオン・キング』『アベンジャーズ/エンドゲーム』『トイ・ストーリー4』に続き6作目だ。

 なお『ジュマンジ/ネクスト・レベル』以外の初登場組は苦戦しており、クリント・イーストウッド監督の実録ドラマ『リチャード・ジュエル』は興収468万0,124ドル(約5億1,000万円)で4位、ホラーのヒット作を連発しているブラムハウス・プロダクションズが『暗闇にベルが鳴る』をリメイクした『ブラック・クリスマス(原題) / Black Christmas』は興収424万245ドル(約4億7,000万円)で5位だった。どちらも予想の半分も興収を上げられなかった。

 1館当たりの興収ランキングでは、アダム・サンドラー主演のクライムスリラー『アンカット・ジェムズ(原題) / Uncut Gems』が断トツ1位に。1館当たりの興収は10万7,448ドル(約1,200万円)というヒットで、これは配給のA24にとって歴代最高の数字。メガホンを取ったのは、『グッド・タイム』のサフディ兄弟だ。

 今週末は、人気SFシリーズの完結編『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』や、大ヒットミュージカル「キャッツ」を実写映画化した『キャッツ』などが公開される。(編集部・市川遥)

12月13日〜12月15日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(初)『ジュマンジ/ネクスト・レベル』
2(1)『アナと雪の女王2』
3(2)『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』
4(初)『リチャード・ジュエル』
5(初)『ブラック・クリスマス(原題) / Black Christmas』
6(3)『フォードvsフェラーリ』
7(4)『クイーン&スリム(原題) / Queen & Slim』
8(5)『ア・ビューティフル・デイ・イン・ザ・ネイバーフッド(原題) / A Beautiful Day in the Neighborhood』
9(6)『ダーク・ウォーターズ(原題) / Dark Waters』
10(7)『21ブリッジズ(原題) / 21 Bridges』