BIG3による独占が終わるのは「時間の問題」。20歳のデミノーは意気込む

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10年以上男子テニス界を圧倒的な実力で支配する、32歳のノバク・ジョコビッチ(セルビア)、33歳のラファエル・ナダル(スペイン)、38歳のロジャー・フェデラー(スイス)。しかし彼らBIG3による独占状態が終わるのはもはや時間の問題だと、20歳のアレックス・デミノー(オーストラリア)が語っているとTennis World USAが報じている。

デミノーは「トップレベルの選手たちに対抗するには肉体的に非常に高いレベルにないといけない」と前置きしつつ、「成長が早い人たちは21、22歳ぐらいですでに完全な大人の体になっている。彼ら3人はまさに当てはまるよね 」と語っている。


実際ジョコビッチ、ナダル、フェデラーは23歳になるまでに全員がトップ3を経験しており、グランドスラムでの優勝をすでに経験していた。そしてナダルが20歳になる2006年以降、グランドスラムは合計56大会行われているが、そのうち48大会はBIG3の誰かが優勝してきた。直近の3年にいたってはジョコビッチが4勝、ナダルが5勝、フェデラーが3勝と、ベテランの域に達しながら他の誰にも優勝を譲っていない。


それでも「ダニール・メドベージェフ(ロシア)が肉体的に成熟した段階になれば、彼は注目に値する本物の実力選手になっていると思う。僕たちはみんなできるだけ早くそうなりたいと思っていて、まだまだ練習を積んで上達し、いずれこの3人に追いつき追い越せるようになろうと努力しているんだ。それも時間の問題だ。」と、身体が成熟していない若い世代がBIG3を追い越すのは時間の問題だとデミノーは意気込んでいる。


そのデミノーは現在行われている「ATP500 バーゼル」(スイス・バーゼル/10月21日〜27日/室内ハードコート)で決勝へ進出。BIG3の一角、フェデラーと対戦する。フェデラーは母国で行われるこの大会で15度の決勝へ進出しており、10度目の優勝を狙っている。20歳ながら現在世界28位のデミノーが、その快足を活かしてフェデラーを相手に番狂わせを演じられるか注目だ。


テニスデイリー編集部)


※写真は左からジョコビッチ、ナダル、フェデラー
(Getty Images)