「近所のアパートから『あの声』が丸聞こえ。嫉妬で眠れない、僕の気持ちも考えてよ!」(埼玉県・20代男性記者)
ずっと悩まされてきたご近所トラブルがあるんです――。ある日、編集部のO(20代男性)が、急にそんなことを言い出した。
これまで、「実録!ご近所トラブル」のコーナーで、全国各地の様々な悩みを取り上げてきたJタウンネット。こうした記事を見ていくうちに、自分の経験も話したくなったらしい。当然、ほかの部員は話半分に聞いていたのだが......。
その数日後。なんとOはわざわざ長文のメールを打って、読者投稿用のアドレスに自分の体験談を送ってきたのだ。仕方がないので、今回は「特別編」として取り上げてみたい。
埼玉県にある実家に住むOは、中学生の頃から近所のアパートから聞こえる「声」に悩まされてきたという。当初は訳もわからず、耳をふさいでいた。しかし、思春期真っ盛りのOはすぐにその「声」の意味がわかるようになってきて...。
水を差す訳にもいかず...
いまも2階建ての実家に住んでいます。私の自室は2階の北西の角にあるのですが、窓を開けてすぐにアパートがあります。このアパートが厄介ごとの元凶です。
最初に気づいたのは中学生のときでした。当時はいまと違って就寝時間も早かったのですが、深夜1時ごろに窓の外から聞こえる声で時折起きてしまうことがありました。
ワードではなく叫んでいるようにも聞こえる声――それだけでなく何かを叩いたような音も聞こえてしまい、最初こそオカルト的なものではないかと震えていました。しかし、かなり頻繁に聞こえ、睡眠に支障があったため、ある日、覚悟を決めて窓を開けました。
理解するまでに時間がかかりましたが、男女のあの声が聞こえていたようでした。
これが毎晩続いてはたまったものではないと思っていましたが、次第に聞こえる頻度も減っていき、1年も経たないうちに聞こえなくなりました。
しかし、高校に進学した後、床に入り寝ようとしたときのことです。窓の外から甲高く人の名前を発しながら、何かを求める声――以前とは別の住人が引っ越してきて、またあの声が聞こえたのです。少し呆れながらも目を閉じました。
寝つきの悪い日にはイラつくこともありましたが、好き合う人の仲に水を差す訳にもいきません。ただ耐えるだけの日々を過ごしました。
このカップルは半年も経たないうちに静かになりました。その後、大学に入った後も濃厚な甘い雰囲気を漂わせた声が聞こえてくることがあり、その度に苦渋の時間を過ごしました。
2019年現在は「声」が聞こえてくることはありません。そのアパートの壁が厚くなった可能性も否めませんが、世間の言う非モテに分類される私の安眠を阻害し、嫉妬心を掻き立てる声はもう聴きたくありません。
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