こだわりのスパイスを使用した本格カレーをお手軽価格で食べることができる「ターリー屋」。コスパの良さで知られ、都内を中心に店舗を展開している。

普通のインド定食屋のようだが、ツイッターではあるメニューが話題になっている。その名も「あんバターナン」だ。


圧倒的あんこ&バター

円状のナンにあんこが塗られ、固形のバターがのっているという。インドにはなさそうなメニューだが、なぜこの組み合わせなのか...。意外と味は好評のようで、

「ターリー屋のあんバターナンは美味しいんだよぉぉぉぉぉぉぉ」
「そのままで食べるのアンバタートーストだし、カレーにつけると餡子とバターのまろやかな甘さが不思議とスパイスと合う」
「焼きたてのナンにあんことバターを挟んだだけなんですけどそのシンプルさゆえの強さがあります。ナンが熱々で食べてる最中にバターが溶けてきます」

といった声がツイッターで寄せられている。

一体どんな味なのか、とても気になる。筆者はあんバターナンを食べに、さっそくターリー屋に向かった。

1枚で満腹に

そもそも、あんバターナンはどこの店舗で売られているのか?運営会社の「ターリー屋」に何度か問い合わせてみたが、広報担当者は店舗に出ているそうで分からずじまいだった。

ツイッターの情報によると、あんバターナンを食べたという情報が多いのは新宿西口店。筆者もそちらの店舗に向かった。


新宿西口店

店舗内はエスニックな音楽が流れ、落ち着いた雰囲気。外国人店員の声が飛び交い、現地にいるような感覚を味わうことができた。

メニュー表を開き、お目当てのあんバターナンを探すが、見つからない...!店員に助けを求めると、期間限定商品のメニューを見せてくれた。とてもわかりやすい。


心なしか和風のメニューだ

定番メニューをおいしそうに食べる客を尻目にしばらく待っている。壁に貼られた「ターリー屋虎の巻」によれば、ナンがのっているステンレスの大皿は「ターリー」というらしく、「ターリー屋」という名前はここからきているらしい。

そうこうしているうちにあんバターナンが到着。ナン自体は特段大きいというわけではないが、バターの存在感がすごい。一度にこれだけの固形バターを摂取することなど、そうそうないだろう。


食べきれるか不安だ

ナンは焼きたてで熱く、最初は持つのも大変だ。

口に入れてみると、もちもちのナンと甘いあんこ、酸味のあるバターが良くマッチしている。マッチしすぎて、なんだかどこかで食べたような味だ。たい焼きにバターをのせたらこうなるかもしれない。このボリュームで税抜550円というのも魅力的だ。


持ち方がわからない


バターが溶けてきた

平日の15時ということでお腹がペコペコにすいていた筆者。あっという間に2切れ平らげた。しかし本当の闘いはこれからだった。

しばらくするとバターが溶け始め、味の違いを楽しめる。しかし同時に、あんことバターのハイカロリーペアが筆者に重くのしかかる。1枚で1食分を超える満腹感だ。また、かなりの甘さが感じられるため、最後の一切れを残したところで「辛い物が食べたい」という禁断症状が出てしまった。あんバターナンはデザートとして、複数人でシェアして食べるのが良いのかもしれない。


テイクアウトもできる

あんバターナンは、「あんバターナンサンド」としてテイクアウト用でも販売されている。こちらは税抜450円。「我こそは甘党」という人はぜひ挑戦してみてほしい。