入江慎也の闇騒動は “濃いめのグレー”決着か、素性を知らなくても「友達」の危険性
所属事務所を通さずに営業する行為、いわゆる「闇営業」。しかも、その営業先が反社会的勢力の忘年会で、人気芸人を多数出席させることを仲介したとして、吉本興業の契約を解除された、元カラテカの入江慎也。
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忘年会には、雨上がり決死隊の宮迫博之、ロンドンブーツ1号2号の田村亮、レイザーラモンHG、ガリットチュウの福島善成らが出席。宮迫らは相手が反社会的勢力であることは「知らなかった」とし、出席した際のギャラに関しても「もらっていない」と釈明し、世間を騒がせたことに関して謝罪した。
ノーギャラの可能性
今回の件で、初めて「闇営業」という言葉を知った人、この釈明を聞いて、若干モヤッとしたものが残った人は多い。なかでも、本当に金銭の授受はなかったのか、というところが気になるところだ。
「まず今回の件は、相手が反社会的勢力だったということが大きな問題です。それと闇営業の問題は、切り離して考えたほうがいい。そもそもお金のやりとりがあるから、『営業』という名前がついているわけですからね」
と、あるテレビ関係者は言う。とはいえ、
「相手との関係性によっては、本当にノーギャラである可能性もなくはないです」
とも。
「例えば、入江さんとものすごく仲のいい人が、『ちょっと誰か呼んでよ』『いいですよ』という会話がノリでできるような関係性だったら、『じゃあ、空いてるからいいよ』と、ノーギャラで出てもらうことは、ないとはいえません。
ただ今回の場合、入江さんよりも先輩がたくさん参加している。仮に入江さんがそこまで相手と仲よかったとしても、売れっ子の先輩たちが入江さんのお願いで、はたしてノーギャラで来てくれるのかどうか」
“闇出演”した本人たちはノーギャラを強調したが、ダウンタウンの松本人志は「正直、(ノーギャラは)ないと思う」とテレビ番組で言及。では、出演料のかわりに、物品をもらった場合はどうなるのか。前出のテレビ関係者が続ける。
「例えば地方の営業で特産品をもらったとします。その場合は、税金的な意味ではセーフになると思います。金品をもらわないメリットとして、今後、営業を行うことで広告に使ってもらえるなど、その先の仕事につながる可能性がある場合もセーフかと。
ただ、いずれも会社を通さずに営業するという点に関しては、濃いめのグレーになってしまいます。とはいえ、大物芸能人のプライベートなパーティーに参加することで気に入られ、次につながっていくことだってあります。こういう場合は、ノーギャラで完全にプライベートとしての参加なら大丈夫だと思います」
しかし、今回の一件はノーギャラ主張に加え、相手の素性を知らなかったと、みなが言い切っている。そこもモヤッとするポイントだ。
「ノーギャラでお願いできるほど仲がいいのに、相手の素性を知らないというのは普通、考えたらないですよね(笑)。その矛盾はどうしてもつきまとってしまいます」(テレビ関係者)
「友達5000人」と豪語する入江だが、職業や素性を把握せずに“友達”と言っているのだろうか。かつて、入江と交流があった芸能関係者が、ある席でのことを回想する。
「以前、職業まではわかりませんが、とにかくお金持ちの社長さんと入江さんが同席する場にいたのですが、入江さん自身もその社長のことをよくわかっていないように見えました。きっと彼は、それでも“友達”の枠に入るんでしょう。
相手の素性もよくわからないまま人脈を広げているようですから、もしかしたら今回の闇営業も、詐欺グループだとは知らなかったというのは本当の可能性もあります」
とはいえ、闇営業は闇営業。所属会社が契約解除するのも無理はない。この騒動、収束しつつあるが周囲のモヤッと感は晴れることなく、「闇」のままになってしまうのかもしれない。
<取材・文/渋谷恭太郎>