なぜか一風変わった自動販売機が多数設置されている羽田空港。今回見つけたのは、富山県のご当地グルメを取りそろえた自販機だ。


ます寿

ここで出会ったのが「ます寿(ますす)」というちょっと変わったおつまみ。ます寿しなら知っているが、どういうものなのだろうか。

炙ってもおいしそう

この自販機は、第2ターミナルの出発ロビーの保安検査場AとBの間にある。「富山のいいものうまいもの」と上部に書かれており、15種類ある品物は全て食品。グッズなどが置かれているほかのご当地自販機とは一線を画している。


富山県の自販機

中で売られているものを見ると、富山県産米の新品種「富富富(ふふふ)」や近年知名度を上げている「富山ブラックカレー」、さらに海産物を使ったお菓子など豊富な品揃え。人件費のかからない物産展のような状態だ。

しかし、それだけに筆者を悩ませた。どれも魅力的なため時間がかかる。買ったばかりの恋愛シミュレーションゲームで最初にどのヒロインと時間を共にするか悩むのと同じようなものだ。

悩むこと10分。この中で一番見慣れない名前の品を購入した。


ます寿のパッケージ

「ます寿」と書かれた商品だ。寿を「す」と読むのだが、どういうことなのか。 羽田空港から麹町の編集部に戻ってパッケージの説明を読むと、

「富山名物『ます寿し』に使われるますの身を、調味酢に漬けこみ、しつとりと乾燥させ仕上げました」

と書かれている。手軽に食べられるますの酢漬けといったところだろう。


これがます寿。ジャーキーのようだ

早速、開封。酢の臭いが少しきつい。見るからに酒のお供に向いているが、どんな味なのだろうか。

マスの身だけあってこの状態だと、スモークサーモンのような味わい。オスの風味も強く、日本酒のようなすっきりとした味わいのお酒との相性が良さそうだ。噛めば噛むほど美味しくなる。

手軽にこれだけのクオリティの品が食べられる。流石は富山県だ。

編集部の面々も「美味しい」と口をそろえた。S編集長は「珍味みたい」と感心。O記者も「濃厚な酒粕漬けみたい」とコメントした。姉妹サイトJ-CASTニュース編集部でも好評。T編集長とK副編集長に試食をお願いすると、

T編集長「最初は味気ないと思ったけど、噛めば噛むほど味が出てくる。風邪でお酒が飲めないのが辛いよ」
K副編集長「最高だね。炙ったらもっとおいしくなるよね」

とそれぞれコメントした。

確かに炙ってみたらどんな味になるのかが気になる。残念ながら社内は火気厳禁。気になる方はご自宅で試していただきたい。