もし、集合住宅で水漏れが発生したら――。一軒家ならまだしも、階下の住民などにも影響が出てくるため、より一層深刻だ。

今回紹介するのは、Rさん(女性、都道府県・年齢非公開)が体験した4階建て賃貸マンションでの体験談だ。

ある日、下階から水漏れについて苦情が来たが、実際のところRさん宅に心当たりがまったくなかったのだという。にも関らず、階下の住人は激しく言いがかりをつけてきて...。


お風呂場の水が漏れた...?(画像はイメージ)

「お風呂場を見せろ!」と怒鳴り込む住人

4階建て賃貸マンション(各階、2部屋)の4階に住んでいたある日、私の入浴後、母がお風呂場に入りました。部屋で髪を乾かしていたところ、3階真下の部屋に新しく越して来た一家の奥さんがやって来て、

「お風呂の水を溢れさせただろう!!」

と開口一番怒鳴ってきたのです。

「はぁ?何を言っているの!」

と問答になりましたが、奥さんは、

「お風呂場を見せろ!」

と言って聞きません。なんとか玄関ドア前にそのまま待ってもらい、数分後にパジャマ姿の母と私がいる前で、階下の奥さんにお風呂場と家中を見て回ってもらいました。

もちろん、家中探しても水漏れ箇所はありません。お風呂場のみが、先ほどまでの使用で若干湿っているだけでした。階下の奥さんは我が家に言いがかりをつけたまま、謝罪1つ述べることもなく立ち去っていきました。

母に簡単にことの経緯を説明したものの、私も訳が分からず、住み始めて数年経っての水漏れトラブルに首を傾げるばかりでした。

翌日、大家さんと管理人が来て、母に状況説明と水漏れ修理の段取りを話していきました。

なんでも、真下の前居住者(高齢の男性)がお風呂などの水場を使用していなかったので、新たに入居した4人家族が普通に使い始めた途端、配水管の許容量オーバーで3階の天井と4階の床下の壁の中で水が溢れたということでした。

水漏れの責任は、我が家にも真下の部屋の家族にもなく、建物の所有者である大家さんの責任となりました。

我が家に水漏れの原因責任はないので、真下の一家から請求はないとのことでしたが、自宅での団らんの一時を邪魔された上に言いがかりを付けられ、私は怒り心頭でした。

とは言うものの、日常的に真下の一家と付き合っていかなければならないのは母で、

「あんなご近所と、付き合いはしないから」

と、この件は終わりになったのでした。

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