23日放送、日本テレビ「Going! Sports&News」に、フィギュアスケート解説者の佐野稔氏がVTR出演。国際大会で初優勝を飾った本田紗来の将来に期待を寄せた。

オランダで開催された大会の15歳以下が出場するクラスに、11歳で出場した本田は、ショートプログラムでトップに立つと、フリーでは7回の3回転ジャンプをすべて着氷させ、2位に20点以上の差をつけて圧勝した。

佐野氏はこの日のジャンプに失敗があり、コンビネーションジャンプで最初のダブルアクセルを跳んだ際、軸が曲がっていたと指摘。「普通なら転んでいい失敗」と述べた。だが、本田はそれでもバランスを崩さず、次の3回転ジャンプにつなげている。

佐野氏は「体のバランス、身体能力の高さを表したコンビネーションジャンプ」「生まれた瞬間から備わっている才能」と、本田の能力を絶賛した。

また、本田が紀平梨花や宮原知子を指導する濱田美栄コーチに師事していることから、佐野氏は「とても良い練習環境で滑っている」とコメント。トップスケーターを間近で見ていることから、「急にうまくなってきたのでは」と推測した。

「今11歳なので、当然、五輪取るぞといきたい」と期待を寄せる佐野氏は、本田に「課題はない」と絶賛。「順調に伸びてくれるだけで、ジュニアのうちにトリプルアクセルまではいく」と、浅田真央や紀平の後を追うはずとし、さらには「4回転という話にもなっていきそう」と続けた。

本田自身、10歳のときのインタビューで「五輪の舞台に立つのが夢」とコメント。「ジュニアの世界大会で優勝して、五輪の舞台に立てたら、出たら、絶対優勝したい」と話していた。その夢に向けて着実に成長している本田の今後が期待される。