惜しまれつつ引退した、元横綱・稀勢の里(32)は、部屋付き親方として年寄「荒磯」を襲名し、当面は後進の指導にあたる。

 引退発表後もたびたび田子ノ浦部屋を訪れているが、本格的な「親方デビュー」は、2月9日におこなわれるNHK福祉大相撲の予定だ。

「一般に関取誕生まで10年はかかるといいますが、真面目で愚直な性格ですから、弟子にも恵まれるはずです。スカウトに向けた人脈作りも着々と進んでいるようです」(全日本相撲甚句協会会長で、稀勢の里後援会役員の山下晃生さん)

 愚直なまでの猛稽古で横綱の地位に上りつめただけに、周囲はその口下手ぶりに「大丈夫?」と心配するが、別の後援会関係者も、指導者としての資質に太鼓判を押す。

「実際の横綱は、話し好きなんですよ。我々との宴では、各テーブルをまわって声をかけるし、カラオケでも率先してラップや湘南乃風の曲を歌い、『楽しんでますか〜、イエェー!』と盛り上げてくれる。

 若い衆も横綱を慕っていて、飲み会では彼らも楽しんでいる。もし、関係がうまくいっていなかったら、そんなことにはなりませんからね」

 長年、相撲を担当する記者も同意見のようだ。

「稀勢の里の『相撲理論』は、まるで大学教授のようだと評判。アメフトや柔道など、ほかの競技にも精通していて、貪欲にトレーニング法を学んでいる。酒を飲みながら相撲論を熱く語ることもある」

 一部報道で、秋葉原付近の土地を購入し、すぐにでも荒磯部屋に着手とあったが、これは先走りだった。

「将来のために、両国付近の土地購入を検討していたが、あくまでも先の話。なにしろ引退する気持ちはなかったから。秋葉原の物件は、投資目的で購入しただけ」(部屋関係者)

 一方、今後気になるのが、嫁取り問題だ。現役中はいっさいの邪念を断ち切ってきたが、その障害もなくなった。

 2018年九月場所後におこなわれた千秋楽パーティでは、入れ替わり立ち替わり、記念写真を求めてたくさんの女性たちが殺到するなど、大人気の稀勢の里だが……。

「2018年のある飲み会で、いきなり横綱が『俺、結婚します!』と叫んだ。参加者から、『ついにか。相手は誰だ?』と驚きの声が上がったんだけど、これは彼一流のジョーク。場を盛り上げるためだったが、後援会を中心に見合い話は数多く舞い込んできていると聞く」(同前)

 地元の後援会関係者は、具体的な見合い話を明かす。

「毎年正月の会合などで、『ミス茨城』『ミス土浦』など、茨城関係のきれいどころを参加させ、稀勢の里や高安に引き合わせる算段を繰り返してきた。そして最近になって、具体的な名前が挙がっている。

 それは、2018年『ミス・ユニバース・ジャパン茨城大会』でグランプリを獲得した、元東北放送アナウンサーの薄井しお里さん。グラビアアイドルとしても活躍している彼女は、後援会の重鎮にかわいがられていて、その重鎮は『稀勢の里に紹介する』と躍起になっている」

 引退しても、稀勢の里の周辺が騒がしいことに変わりはない。大手広告代理店も熱視線を送りつづけている。

「引退会見時の『私の土俵人生において、一片の悔いもございません』との言葉が印象的で、ネット上で『北斗の拳のラオウ』だと評されたことに注目。CMでのコラボを模索している。

 大相撲の大口スポンサーである永谷園も、今後は積極的に起用したい意向を早くも示している」(民放関係者)

「記録より記憶に残る横綱」の面目躍如である。

(週刊FLASH 2019年2月12日号)