16日、大相撲の横綱・稀勢の里が現役引退を発表。2017年の春場所に痛めた左胸や左腕により8場所連続休場を余儀なくされるなど近年は苦しみながらの土俵生活となったが、会見では「横綱として皆様の期待にそえられないということは非常に悔いが残りますが、私の土俵人生において一片の悔いもございません」と潔く語った。

すると同夜、TBS「NEWS23」では、稀勢の里の地元・牛久市の池辺己実夫市議に行った取材の様子を伝えた。稀勢の里と交友のある池辺市議が「人生の横綱になってください」などとメッセージを送ったところ、なんとその1分後には稀勢の里本人から「現役中はお世話になりました。今後ともよろしくお願いいたします」などと返信が――。

これを見た池辺市議は溢れ出た涙をハンカチで拭い、「だからこれだけ義理堅いんですよ」と稀勢の里の人柄に触れると、「もう見れないというと、そこだけは残念」と言葉を絞り出した。

また、日本テレビ「news zero」でも牛久市の様子を伝えたところ、ある後援会の男性は「力士っていうよりも町の財産っていうか宝。なんか悲しい」と涙。さらに稀勢の里の小学生時代に担任を務めた鶴巻幸子・牛久第二小学校校長に話を聞くと、同校長は「元気いっぱいでわんぱくでお茶目で負けず嫌いの人気者でした」と振り返りつつ、この日の発表には「遂にこの日がきたのか。お疲れ様、ご苦労様という気持ち」と語った。