CBS MarketWatchによると、2日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の12月物は、今年は暖冬が予想されていることに加え、米エネルギー省が2日に発表した10月28日までの週の石油週間在庫で、石油やガソリン在庫が増加したことから、石油の需要逼迫（ひっぱく）懸念が後退して売られ、一時1バレル＝58.95ドルと59ドルを割り込んだ後、前日比10セント安の1バレル＝59.75ドルと小反落し、7月21日以来の安値で引けた。

　　米エネルギー省によると、10月28日までの週の石油週間在庫は、石油在庫が前週比270万バレル増の3億1910万バレルと4週連続の増加となり、ガソリン在庫も、同100万バレル増の1億9690万バレルとなった。一方、暖房油やディーゼル油を含む蒸留油在庫は、同20万バレル減の1億2090万バレルとなり、6週連続の減少となっている。

　　ガソリン12月物は、前日比3.45セント安の1ガロン＝1.5691ドルと反落、また暖房油は、同2.21セント安の1ガロン＝1.7829ドルと続落して引けた。米エネルギー省が3日に10月28日までの週の週間在庫を発表する天然ガスは、同25.6セント安の100万Btu＝11.604ドルで引けた。市場予想では在庫の増加が見込まれている。【了】