大坂なおみ、ビーナス・ウィリアムズ【写真:Getty Images】

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日本の19歳に大金星献上…元世界女王が絶賛「うまくプレーした」「運すらも味方」

 女子テニスの香港オープンは11日、シングルス2回戦が行われ、世界ランク64位の大坂なおみ(日清食品)が同5位のビーナス・ウィリアムズ(米国)を7-5、6-2で下し、ベスト8進出を決めた。大金星を献上した元世界女王は「非の打ち所がない完璧なプレー」「私にできるのは彼女に称賛を送ることだけ」と手放しで19歳を称えている。UAEスポーツ紙「Sport360°」が報じた。

 大坂は第1セットは許す展開となったが、4-5で迎えた10ゲームにブレークバック。勢いそのままに第1セットを奪取した。流れを掴んだ19歳は、第2セットでも強烈なリターンエースに成功。元世界女王が反応できないほどの凄まじさにWTAが動画付きで紹介するなど、反響を呼んだ。そして、リズムを崩さずに一気にストレート勝ちを収めた。

 和製ウィリアムズと呼ばれた大坂が本家を破る大金星を受け、同紙は「ナオミ・オオサカは香港で彼女自身のアイドルであるビーナス・ウィリアムズに衝撃を与えた」と見出しを打ち、脱帽したウィリアムズのコメントを紹介している。

「彼女はとてもうまくプレーしていた。見ての通り、私は5-4の場面で何回か凡ミスをしてしまった」と試合を振り返った上で、19歳をこう称えた。

手放しで称賛「非の打ち所のない完璧なプレー」「私にできるのは称賛送ることだけ」

「彼女は非の打ち所のない完璧なプレーだった。私にできるのは彼女に称賛を送ることだけ。私はアグレッシブルに攻め、間違いなく深くてハードなボールを打っていた。だけど、運すらも味方につけた彼女は、それをも凌ぐ深く、ハードなボールを打ち返してきてみせた」

 大坂のプレーは付け入るスキがなかったといい、手放しで勝者を称賛。それほどまでに、次代のヒロイン候補のプレーは際立っていたようだ。

「ビーナスは私が誰よりも尊敬し、憧れてきた存在。彼女を見て育ってきたのだから。そんな憧れの彼女が、この日は正面に立つ対戦相手だった。だから、私は一生懸命、集中することを心がけたの」

 記事では、憧れの存在である元世界女王を破り、こう喜んだという大坂。日々進化を遂げている19歳の勢いは、まだまだ止まりそうにない。