柴崎本人は移籍に関していっさい声明を出していないが、水面下では着々と交渉が続けられているようだ。(C) Getty Images

写真拡大

 スペインの現地時間7月2日、気になる一報が飛び込んできた。

 6月いっぱいでテネリフェとの契約が満了した日本代表MF柴崎岳に対して、リーガ・エスパニョーラのレバンテが有力な新天地に浮上したのだ。バレンシアの地元紙『エル・デスマルケ』が報じている。
【柴崎岳PHOTO】テネリフェでのプレー&オフショットを厳選! 
 
 6月24日に行なわれたヘタフェとのプレーオフ決勝第2レグに敗れ、惜しくも1部昇格を逃がしたテネリフェ。その連戦において突出したパフォーマンスを披露した柴崎の周辺には、連日のように移籍の噂が飛び交ってきた。
 
 まずスペインの『エル・ゴル』が25日付けの紙面で「ベティスが興味を示しているガク・シバサキは2部リーグでの日々に別れを告げ、アンダルシアのスターになるかもしれない」と第一報を伝え、翌26日には『エル・デスマルケ』が「セルタとマラガが調査を開始した」と続いた。
 
 一連の報道のなかで、もっとも現実味のある移籍先と目されたのが、アラベスだった。28日にアラベスの地元紙『ノティシアス・デ・アラバ』が、「アラベスと柴崎サイドの基本合意は時間の問題だ」と断定的に書き綴ったのだ。
 
 とはいえそこは、なにが起こるか分からない移籍マーケット。今回、にわかに注目を集める日本人MFの最新動向を追ったのが、『エル・デスマルケ』だった。

 このバレンシアの地元紙は、「レバンテはストライカーのほかに司令塔の獲得を目論んでいる。その候補のひとりがガク・シバサキだ」とし、さらにその交渉が「具体的な段階に進んでいる」と報じた。
 
 さらに、「シバサキは、レバンテとの対戦で良いインパクトを残していた。彼の代理人であるロベルト佃氏と(強化担当の)マヌエル・フェレール氏は交渉のテーブルにつき、話を進めるだろう」と踏み込み、両氏が並んで歩く画像を掲載している。
 
 2016-17シーズンのレバンテはテネリフェと同じリーガ2部だったものの、2位のジローナに勝点15の差をつけて見事優勝。迎える新シーズンでは最低ノルマの1部残留を果たすべく、その補強プランに注目が集まっている。一時はミランとの契約が満了となった日本代表MF、本田圭佑の獲得も噂に上がっていた。
 
 すでにテネリフェとの契約は切れ、フリーの身となった柴崎。その獲得にかかる移籍金はもちろんゼロだ。この1週間は情報だけが独り歩きしていた感があるが、今回の報道はそれなりの具体的な根拠と描写があるだけに……。

 はたしていかなる結末を迎えるのか、動向を注視ししたい。