ユヴェントスのイタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォンが、イタリア『スカイ・スポーツ』のインタビューで、チャンピオンズリーグ(CL)のバルセロナ戦後に引退を決意したと明かした。だが、ユヴェントスのアンドレア・アニェッリ会長の言葉で考え直したという。

39歳という大ベテランながら、いまだ世界のトップで圧倒的な存在感を放ち続けているブッフォン。ユーヴェにとって21年ぶりとなる欧州制覇、イタリアでは前人未到のリーグ6連覇、そしてクラブ史上初となる3冠に向け、守護神は非の打ち所がないパフォーマンスを見せている。

バルセロナとのCL準々決勝でも、ブッフォンは2試合ともクリーンシートを達成。リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールの「MSN」を敵地カンプ・ノウで抑え、イタリア王者の鉄壁の守備は絶賛された。だが、そのバルセロナとの試合後に、ブッフォンはグローブを脱ぐ覚悟を決めたという。

「バルセロナとの2試合で失点しなかったら、シーズン後にサッカーをやめようと自分で決めていたんだ。会長にもそれを伝えた。でも会長から、人生においてくだらないことを言うときもあるとか、心配せずに前進しろと言われたんだ。それで撤回せざるを得なかった。会長には僕よりも経験がある。彼は良いアドバイスをくれたんだ」


「バルセロナを無失点に抑えたのは、すごく大きな満足だった。2試合とも無傷で終えられるように、守備陣やほかのみんなと、チームとして一緒に成し遂げたことだからだ」

また、ブッフォンはユーヴェの新たなアイドルであるパウロ・ディバラと、かつてのチャンピオンであるアレッサンドロ・デル・ピエーロの比較について、次のように述べている。

「ディバラがユーヴェでデル・ピエーロのようなキャリアを送ることができると考えるのは、ほぼ不可能なことだ。アレックス(デル・ピエーロ)はすべてのサポーターの夢を代表した男だからね。彼はあの役割で、あの美技やゴールによって、夢を実現させたんだ」

「パウロには同じようなキャリアを送るためのクオリティーや気質がすべて備わっている。ただ、今のサッカー界は変わった。だから、本当にそれを実現させるためには、かなりの確信が必要だ」