「生れた時からどんぶりめし」宮城県民なら誰でも知っている「大衆食堂 半田屋」
[OH!バンデス‐宮城テレビ]2017年3月3日放送の「なんでやねん!?宮城解体新書」のコーナーで、宮城県民が愛してやまない「大衆食堂 半田屋」について放送していました。
半田屋(inazakiraさん撮影、Flickrより)
「生れた時からどんぶりめし」と書かれ、おかっぱ頭の女の子がご飯を掻き込んで食べているポスターと言えば、宮城県民なら誰でも知っている「大衆食堂 半田屋」です。
なんと言っても値段が安い!かつ丼299円(税込)ラーメン298円(税込)豚汁うどん250円(税込)カボチャ煮95円(税込)等々、ワンコインで十分に満足出来てしまいます。
地元企業である「半田屋」は、昭和33年に現在のハピナ名掛丁にかつてあった「ジャンジャン横丁」に、商業者「半田麟」が戦後まもない食糧難の時代「お腹いっぱいご飯を食べさせたい」との想いで1号店を開店させました。
ファンの間で「聖地」と呼ばれ親しまれて来ましたが、仙台駅前再開発の影響で平成20年に惜しまれながら閉店してしまいました。
現在は、北は札幌市の4店舗から鹿児島市1店舗まで直営10店舗・FC24店舗のグループ企業に成長しています。ちなみに、宮城県内には11店舗あります。
「半田屋」みんなの疑問
若い人の中には知らない人もいるかもしれませんが、創業当時は「めしのはんだや」という平仮名表記の店名でした。しかし、1号店の閉店と共に「めしのはんだや」は消滅します。
当時はほぼ全員が男性客でしたが、ファミリー層や女性客が来店しやすいようにカフェのようなお店にリニューアルしました。そこから、店名も「大衆食堂 半田屋」と変更したとのことです。
注文の仕方も全店舗「カフェテリア方式」で、麺類・汁物・カレー・ご飯はレジで店員さんに注文し、それ以外の惣菜はセルフで棚から取り、自分で電子レンジで温めるスタイルとなっています。
次に気になるご飯のサイズですが、「ちょい盛」「ミニ」「並」「小」「中」の5種類で「大」がありません。
現在も昔も「中」が1番の大盛サイズとなっています。創業時のメニュー表には「めし大」が記載してありますが、その下に「とてもくえない(中)で沢山」と書かれているのです。
創業当時は食糧難の時代で、みんながご飯をお腹いっぱい食べるのが夢だった時代です。しかし、「大」と思えるご飯の量は人それぞれなので、あえて販売はしなかったとのことです。
とは言っても「中」でも相当な大盛です。惣菜類も食べたい私には、とても食べきれません。あれで163円(税込)なのですから驚きです。
仕事のランチにも良し!お腹いっぱい食べたい学生にも良し!女同士で話をしながら食べるのも良し!何より「おふくろの味」を楽しむ事が出来る「半田屋」です。(ライター:佐藤憲子)