「べっぴんさん」96話。彼女はなぜ、同棲していることを言わなかったのか
連続テレビ小説「べっぴんさん」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第17週「明日への旅」第96回 1月27日(金)放送より。
脚本:渡辺千穂 演出:安達もじり
大急でのエイスの売れ行きはすごく、本格的に出店することに。オライオンが若い女性向け商品を企画していると、エイスも若い女性向けを考えていることが判明。栄輔(松下優也)は潔(高良健吾)に厳しい忠告をする。
栄輔の切れ味鋭い発言キター
栄輔は若者の気持ちに添えるように勉強しているが、潔はわかってない(から勝負にならない)と指摘。
「若者は吉田美代(潔が頼んでいる大御所デザイナー)なんて知りません」とずばり言い切り、自分のとこのデザイナーはハタチ前後のセンスのいいひとたちばかりと誇示する。
オライオンのモデル・レナウンは60年代、「オシャレでシックな レナウン娘が ワンサカ ワンサ ワンサカ ワンサ」♪という歌詞(小林亜星)が強烈な、若い女性向けファッション「レナウン娘」のCMで一世を風靡している。はたしてオライオンはどうなるんだろう。
社長室で潔が社長(伊武雅刀)と話しているとき、手前がぼんやり光っていてきれいだった。
龍一(森永悠希)から、二朗(林遣都)と五月(久保田紗友)が同棲(つきあって)いることを聞かされたさくら(井頭愛海)。
龍一は五月になぜ言わなかったのか? と訊ねるが、五月は曖昧な表情をする。これって余裕の表れか。さくらをライバル視していたら先に釘を刺しておくはず。もしくは、さくらに友情をほんとうに感じていたのかもしれない。後者のほうがいいな。
どのみち、さくらはすっかりしょげてしまい、ゆり(蓮佛美沙子)の家でもめそめそしている。このめそめそっぷりは母親すみれ(芳根京子)に似ている。
「恋やないか」と、正太(吉田陽登)が案外、敏い。
またキタ、最終回的まとめ。
いろんな世代や職業を描いた絵がドラマの最後に流れて、菅野美穂の語り↑が入って終わりだときれいにまとまるではないか。でもまだ2ヶ月続く。
すみれは、子供を産むだけではない、やりたいことをみつけてがんばるひとなど、さまざまな人生があると気づく。時代の関係や戦争でいろんな可能性を知らないまま、井の中の蛙的に30代になってしまったすみれだが、仕事を通じていろいろな人に出会い、狭い世界なりに自分とは違う生き方に出会っていく。地味ながら変化しているのだ。
手作りコウノトリがかわいかった。こういうのがつくれるだけでも十分、魅力的な生き方していると思う。
(木俣冬)
脚本:渡辺千穂 演出:安達もじり
96話はこんな話
大急でのエイスの売れ行きはすごく、本格的に出店することに。オライオンが若い女性向け商品を企画していると、エイスも若い女性向けを考えていることが判明。栄輔(松下優也)は潔(高良健吾)に厳しい忠告をする。
戦争で青春を奪われた我々の年代は、若者の気持ちが一番わかってない言われてます
栄輔の切れ味鋭い発言キター
栄輔は若者の気持ちに添えるように勉強しているが、潔はわかってない(から勝負にならない)と指摘。
「若者は吉田美代(潔が頼んでいる大御所デザイナー)なんて知りません」とずばり言い切り、自分のとこのデザイナーはハタチ前後のセンスのいいひとたちばかりと誇示する。
オライオンのモデル・レナウンは60年代、「オシャレでシックな レナウン娘が ワンサカ ワンサ ワンサカ ワンサ」♪という歌詞(小林亜星)が強烈な、若い女性向けファッション「レナウン娘」のCMで一世を風靡している。はたしてオライオンはどうなるんだろう。
社長室で潔が社長(伊武雅刀)と話しているとき、手前がぼんやり光っていてきれいだった。
さくら、失恋か
龍一(森永悠希)から、二朗(林遣都)と五月(久保田紗友)が同棲(つきあって)いることを聞かされたさくら(井頭愛海)。
龍一は五月になぜ言わなかったのか? と訊ねるが、五月は曖昧な表情をする。これって余裕の表れか。さくらをライバル視していたら先に釘を刺しておくはず。もしくは、さくらに友情をほんとうに感じていたのかもしれない。後者のほうがいいな。
どのみち、さくらはすっかりしょげてしまい、ゆり(蓮佛美沙子)の家でもめそめそしている。このめそめそっぷりは母親すみれ(芳根京子)に似ている。
「恋やないか」と、正太(吉田陽登)が案外、敏い。
自分なりの正解をみつける旅が人生なのです
またキタ、最終回的まとめ。
いろんな世代や職業を描いた絵がドラマの最後に流れて、菅野美穂の語り↑が入って終わりだときれいにまとまるではないか。でもまだ2ヶ月続く。
すみれは、子供を産むだけではない、やりたいことをみつけてがんばるひとなど、さまざまな人生があると気づく。時代の関係や戦争でいろんな可能性を知らないまま、井の中の蛙的に30代になってしまったすみれだが、仕事を通じていろいろな人に出会い、狭い世界なりに自分とは違う生き方に出会っていく。地味ながら変化しているのだ。
手作りコウノトリがかわいかった。こういうのがつくれるだけでも十分、魅力的な生き方していると思う。
(木俣冬)