CBS MarketWatchによると、米銀行2位のBOA(バンク・オブ・アメリカ)は、米銀の単発の対外投資としては最高額となる25億ドル（約2720億円）を投じ、中国4大商業銀行の一つである中国建設銀行の株式9％を取得することで合意した。米国内での業務拡大が頭打ちとなっているBOAと汚職スキャンダル払拭と不良債権処理のために先進ノウハウを得たい中国建設銀行の利害が一致した。

　　16日夕の米経済紙ウォールストリート・ジャーナルの電子版によると、今回の合意では、今年下半期に予定されている中国建設銀行のIPO（新規株式公開）の際には、BOAの持株比率を維持するために、さらに5億ドル（約545億円）の追加投資を行うこととしている。また、権利行使期間5年半のオプションとして、BOAはIPOの公募価格で19.9％まで保有比率を上げることを認めているという。契約は17日に締結されるとしている。BOAはコメントを差し控えた。BOAの株価は前日比17セント安の46.43ドルで引けた。　【了】