13インチMacBook Air、価格据置きでRAMが標準8GBにアップグレード。Retinaディスプレイは不採用

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アップルが、13インチのMacBook Airの標準搭載RAMを全モデル8GBにアップデートしました。価格は据え置きで128GBモデルが11万2800円、256GBモデルが13万6800円。アップルは2015年にMacBook Air をアップデートしました。ただその時のMacBook Air の標準搭載RAMは4GB。「Macの体験がさらに洗練され、パフォーマンスも向上する」とうたうOS X El Capitanをはじめとする最新のソフトウェアを利用するには、現在では少々役不足とする声も聞かれます。もちろんオプションでRAMを8GBにアップグレードすることも可能ではあるものの、約10%アップする追加コストは購入する側からすればなかなかの重荷に感じられました。

今回のアップデートは、このMacBook Air の弱点とも言えるRAMを標準で8GBとしました。しかも価格はそのまま継続。これはMacBook Air に絞って購入を検討していた人にとっては大きな後押しとなるはずです。また MacBook Air にはUSB端子やSDカードスロット、Thunderbolt 2ポート、Magsafe 2コネクターといった"同時に使える"外部インターフェースを備えるという点も、購入を健闘するうえでは重要なポイントといえます。

一応13インチMacBook Airの主な仕様を記しておくと、画面解像度は1440 x 900px、第5世代Core i5(2コア、2.2GHz Core i7 2コアも選択可)、内蔵グラフィックスはIntel HD Graphics 6000、8GB RAM、内蔵ストレージは128GBまたは256GB(オプションで512GB選択可)のPCIeフラッシュストレージ。720p FaceTime HD カメラ、802.11a /b /g /n WiFi、Bluetooth 4.0、USB 3.0 x1、Thunderbolt 2 x1、SDXCスロット、ヘッドホン出力。価格は128GBストレージモデルが11万2800円、256GBが13万6800円。

残念なのは今回もMacBook AirにRetinaディスプレイが搭載されなかったこと。モバイルでも画面解像度を重視する人には、やはり新モデル登場でCPU性能も向上しているはずのMacBookのほうが、MacBook Airよりも魅力的かもしれません。ちなみに、1.1GHz Core m3、8GB RAM、256GBストレージの新MacBook は14万8800円です。

昨年の12インチMacBook登場以来、かつてモバイルの旗手とされた MacBook Air にはその先行きを心配する声もちらほらと聞こえています。とはいえ、今回アップルがマイナーチェンジの範疇ながらアップデートを施したことで、少なくとも今後しばらくはMacBook Airが消滅することはなさそうです。

なお、アップルがRAM 8GBを標準としたのは13インチMacBook Airのみ。11インチモデルは2015年モデルを継続して販売しています。