「大事なのはトリノ戦だけだ。あとは興味ない」

ローマのルディ・ガルシア監督は、今を考えている。過去(アタランタ戦)でも未来(BATEボリソフ戦)でもない。4日の7分間の会見で、ガルシア監督は冒頭のように述べた。

ローマは5日のセリエA第15節でトリノと対戦する。近年、ローマが苦しめられた相手だ。だが、チャンピオンズリーグ(CL)を含めて3試合危機が続いているローマは、空手で終わるわけにはいかない。ガルシア監督はこう話している。

「ここを抜け出すには、ハードワークするしかない。そして、すぐに結果を出すために全力を尽くすしかないんだ」

選手たちは2日、アレッサンドロ・フロレンツィの家族が経営するレストランで決起集会を行った。

「とても良い兆しだ。全員でディナーに行くことは彼らが決めた。団結の証であり、私もうれしい。すぐに結果を出すという目標を達成するには、そうやって団結するしかないんだ」

元ローマのニコラス・ブルディッソは『Gazzetta』のインタビューで、ローマにはリーダーシップを発揮する選手がおらず、練習での努力が足りないと批判した。だが、ガルシア監督はこう返す。

「仕事をする文化がなければ、セリエAで2年連続2位にはならないはずだ。我々には選手としても人としても最高級の男たちがいる。(フランチェスコ・)トッティや(ダニエレ・)デ・ロッシのようにね。彼らが世界王者になったのは偶然じゃない。チームにリーダーシップはある」

ガルシア監督のシステムにおける重要性からも、技術的な面でリーダーとなるのは、ジェルヴィーニョだ。彼は招集メンバーリストに復帰した。

「招集するメンバーは全員がプレーできる状態だ。ジェルヴィーニョも(レアンドロ・)カスタンもね。それぞれ準備できている。我々はまだトッティと(モハメド・)サラーを欠いており、マイコンも出場停止だ。だが、彼ら以外は準備できている。トリノ戦に100%集中してほしい。大事なのは明日の試合だけだ。それ以外は興味ない」

「カスタンはとても良くなった。彼はああいうことがあったし、すぐに100%にはなれない。だが、モチベーションにあふれている。私の彼に対する考えは知ってのとおりだ。彼は本来のレベルに戻ってきている。アタランタ戦で彼を評価するのは難しい。仲間たちより良くも悪くもなかった」

「失点を減らし、得点を続けるために、全員が全力を尽くすことを期待いている。我々は自分たちのクオリティーを失ってはいけないよ。数字を見る限り、守備をもっとうまくやらなければいけない」

アタランタ戦でモルガン・デ・サンクティスが起用されたのは少しサプライズだった。試合後に「テクニカルな選択」と話していたガルシア監督は、トリノ戦での守護神選びについて明かさなかった。

「GKが一人いることは確かだね。我々には2人の強いGKがいる。それぞれ特徴は異なるね。私はそれぞれを完全に信頼している。どちらを選んでも、特別な理由はない」

「フロレンツィと(ルカ・)ディニュが疲れている? プレーしたときの彼らは本当にうまくやってきた。フロレンツィはほかのポジションでもプレーできるから、少し違うケースだろう。疲労の問題はないと思うよ。彼らは本当に好調だ。ほかの選手たちが出るタイミングもあるが、今はより大きな保証を与えてくれるメンバーを起用する」