アイマス「スターライトステージ」は思わせぶりなセリフとウワサでいっぱい

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9月3日にGoogle Play版が、9月10日にiOS版が配信開始された、『アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ』。
アイマスの新作音ゲーです。
待ってましたよ! 歌って踊る本田未央にいつでも会える!


『アイドルマスター』シリーズは、アイドルをテーマにしたゲーム。キャラクターがオーディションやライブステージで歌う楽曲は非常に多いです。
楽曲群を本編以外で生かすため、今までも『Live For You!』『シャイニーフェスタ(アプリ版移植あり)』などの音ゲーが出ていました。
アプリ版音ゲーの完全新作は、今回が初めて。


『スターライトステージ』は今までの「アイマス」とほぼ別物。
・765プロ(天海春香などコンシューマ版のキャラ)が一切出てこない。
・今までと全く別の3Dモデルを使っている。
・コミュニケーションはあるものの、キャラクターとの親愛度とは関係がない。

登場するのは59人。これからまだまだ増えます。
プロデューサーとアイドルの関係は、そこまで深く表現されていません。
音ゲーにプラスして、キャラクターの人間味を深める要素を盛り込んでいます。

キャラクターをより一層楽しみたい


もっとも目立つのは、「ウワサ」と「一コママンガ」。
画面移動のロード中に度々出てくる「ウワサ」は、キャラの新情報だらけです。
今まで情報不足だったキャラは、一言・一コマの中で、個性が強化されました。


「ルーム」と呼ばれる、自分だけのプロダクションづくりができる部屋。
SDキャラクターがちょろちょろ動いて。時折セリフをしゃべります。
思わせぶりな発言がとにかく多い。


特に、初期で手に入る渋谷凛や本田未央のセリフは、今まで無かった切り口で、新鮮。
キャラクターがスカウトされたばかりの心境をぽそりと語ります。
初めてアイドルになる心境。言うなれば「シンデレラガールズ・ビギンズ」。

そしてコミュニケーション。
「ストーリーコミュ」では、楽曲に関係あるメンバーの会話が中心。
「アイドルコミュ」では59人のアイドルスカウトまでの流れを追います。
『シンデレラガールズ』本編やアニメとは、パラレルな世界観です。


ぶっちゃけ『シンデレラガールズ』とアニメを知らなくても、ここを見れば大丈夫。
そして『シンデレラガールズ』に詳しいプレイヤーなら、新しい発見が幾つもあるはず。

キャラクターをさらに愛するために


モバゲーの『シンデレラガールズ』本編は、現在キャラクターが200人近くいます。
ニートアイドル「双葉杏」や、ギャルアイドル「城ヶ崎美嘉」などは、ビジュアル的にも今までのアイドルゲームに無く、新鮮で覚えやすかった。
しかし初期は、どういう性格なのかわからないキャラだらけでした。いかんせん人数に対して、情報が圧倒的に少なかった。
徐々にキャラを増やすのを抑え、一人一人の個性を掘り下げていきます。

例えば一番最初に出会うキャラ、猫耳少女「前川みく」。
サービス開始当初は情報不足で、見た目が印象に残っても心に残るのは難しいキャラクターでした。
ところが、キャラクターソングとドラマCDで、彼女の自由奔放さと、素の部分が判明。一気に人気が高まりました。
その後も続々と新カードや、イベント、ゲーム内マンガ、ゲーム内ラジオで登場。メガネをかけて学校に通う生真面目な姿は、さらに人間・前川みく像を深めました。
アニメでは、彼女が苦労人の努力家であることも明らかに。今では大人気キャラクターです。
そして今回の『スターライトステージ』。セリフ一つ一つに、彼女の信念の強さや人間観察の鋭さが見られました。

情報の付加は、ソーシャルゲームにおいて、キャラクターを豊かにする際に欠かせないもの。
特に『シンデレラガールズ』は、キャラクターの魅力の集合体で支えられているコンテンツです。
情報を出し過ぎず、小出しにする。
におわせる程度にとどめる。
常に出し続ける。
想像の余地を設け、ファンがキャラ妄想で楽しめる場を整えるのが、話題をふくらませる鍵。
『スターライトステージ』は、キャラコンテンツを最大限の手段で見せようと、意気込んでいます。

(たまごまご)