リアル脱出ゲーム×ニンテンドー3DS「超破壊計画からの脱出」がまるでリアルで凄い
「世界中の3DSにプログラムボムが仕掛けられた。このままでは爆発してしまう。プログラムボムを解除しようにも数々の謎と暗号で守られているため、爆発を阻止するためには謎を解くしかない」
9月2日に第一話が配信されたリアル脱出ゲーム×ニンテンドー3DS「超破壊計画からの脱出」のオープニングだ。名前から気づいた人もいるだろう、「リアル脱出ゲーム」でおなじみのSCRAPが全面的に監修している。
リアル脱出ゲームとは? もともとはFlashゲームなどで流行した。プレイヤーは密室に閉じ込められている。謎を解かなければそこから脱出できない。その設定を現実世界でやってしまおうというのが「リアル脱出ゲーム」だ。会場内に散りばめられた謎を集め、暗号を解読し、パズルを解いて脱出する。もっとも重要なのは、制限時間内にチームで謎を解くこと。一人の力では解けなくても、他の人と協力することで思わぬひらめきを得て、脱出することができる。
SCRAPが主催するイベントは大盛況で、今やチケットがなかなか取れないほど。単発のイベントだけではなく、テレビ番組になったり、ゲームブックになったり、日本全国に常設のリアル脱出ルームができたり。そのSCRAPと任天堂が組んで、2年間の開発期間を経てリリースされたのが3DS用ソフト「超破壊計画からの脱出」なのだ。
しかし、3DSになっちゃったらFlashゲームに逆戻りなのではと思うひともいるだろう。実際、3DS用の脱出ゲームは数多くリリースされている。だが、「超破壊計画からの脱出」はきちんと「リアル」で、しっかりと「制限時間がある」「チームで謎を解く」の2点を再現している
ゲームは全5話から構成されていて、1話ずつダウンロード購入する形式だ。ただし、購入後にゲームのスタート日時予約が必要になる。
同時にアクセスした同士で「ヒント協力隊」というチームを組み、そこに、制限時間がかかる。遊べる時間帯は10:20、13:50、17:20、19:05、20:50、22:35から。謎解き時間は60分だが、ゲーム開始10分前から集合し、プレイ後の解説やエピローグ、脱出者の発表を含めてだいたい1ゲーム90分ぐらいかかると思っておいた方がいい(どうしても時間が合わない人はオフラインで一人で遊ぶこともできる)。
ちなみに、3DSでフレンドになっている人と同じ時間帯にアクセスすれば、やや優先的に同じチームになれるようだ。先日は10人で同じ時間帯で予約をとってみたところ、4人が同じチーム、残りはバラバラという結果になった。
このゲームでは、リアル脱出ゲームのように、誰かが謎を解ければチームが解いたことになるというわけではない。プレイヤー1人1人が謎解きをする必要がある。ではチームで謎を解く要素はというと、ヒント協力隊にある。誰かが謎を解くと、残りのチームメイトはそのヒントを見ることができるようになるのだ。これを「シェアヒント」といい、ほんのちょっとしたレベルのヒントを得られるので、少しでも詰まったら活用するといい。
時間が経つごとに増えていくヒントコインを消費してヒントをもらうこともできる。思った以上のペースでコインは増えていくので、確実な情報がほしいというひとは、積極的に使って大丈夫。だが、最後の結果発表では各プレイヤーの使ったコイン枚数が表示されるので、謎解きに自信がある人は使わないのもいいだろう。
画面には常にチームメイトの進捗状況が表示される。「○○さんがLevel1を解きました」のようなテロップが流れ、自分が謎をクリアして次のLevelに行くときには、誰がどの進度なのかがわかるグラフが表示される。もうあそこまで解いている人がいるのか! とわかればモチベーションもあがるし、自分以外のチームメイトが全員解いていると、ちょっと焦ったりもする。
参加した回の脱出成功率は3割ほどだった。第一話の難易度としては、難しすぎず易しすぎず、いいバランスだと思う。今後9月5日に第二話が公開され、以後毎週土曜日ごとに新しい話が公開されていく。どの話からも遊ぶことができるが、当然、できれば最初から順番にやった方がストーリーがわかりやすい。
このタイプのゲームは、同時に参加している人が多ければ多いほど楽しい。第一話は9月30日まで無料(10月1日以降は100円)なので、今がチャンス。
最後にひとつだけアドバイス。プロローグを選ぶとゲームの操作に慣れたり、謎を集めるにはどうしたらいいのかを体験できる。注意事項もあるので、スムーズに第一話本編の謎解きをしたいならば絶対にやっておいた方がいい。
(杉村 啓)
9月2日に第一話が配信されたリアル脱出ゲーム×ニンテンドー3DS「超破壊計画からの脱出」のオープニングだ。名前から気づいた人もいるだろう、「リアル脱出ゲーム」でおなじみのSCRAPが全面的に監修している。
リアル脱出ゲームとは? もともとはFlashゲームなどで流行した。プレイヤーは密室に閉じ込められている。謎を解かなければそこから脱出できない。その設定を現実世界でやってしまおうというのが「リアル脱出ゲーム」だ。会場内に散りばめられた謎を集め、暗号を解読し、パズルを解いて脱出する。もっとも重要なのは、制限時間内にチームで謎を解くこと。一人の力では解けなくても、他の人と協力することで思わぬひらめきを得て、脱出することができる。
SCRAPが主催するイベントは大盛況で、今やチケットがなかなか取れないほど。単発のイベントだけではなく、テレビ番組になったり、ゲームブックになったり、日本全国に常設のリアル脱出ルームができたり。そのSCRAPと任天堂が組んで、2年間の開発期間を経てリリースされたのが3DS用ソフト「超破壊計画からの脱出」なのだ。
しかし、3DSになっちゃったらFlashゲームに逆戻りなのではと思うひともいるだろう。実際、3DS用の脱出ゲームは数多くリリースされている。だが、「超破壊計画からの脱出」はきちんと「リアル」で、しっかりと「制限時間がある」「チームで謎を解く」の2点を再現している
ゲームは全5話から構成されていて、1話ずつダウンロード購入する形式だ。ただし、購入後にゲームのスタート日時予約が必要になる。
同時にアクセスした同士で「ヒント協力隊」というチームを組み、そこに、制限時間がかかる。遊べる時間帯は10:20、13:50、17:20、19:05、20:50、22:35から。謎解き時間は60分だが、ゲーム開始10分前から集合し、プレイ後の解説やエピローグ、脱出者の発表を含めてだいたい1ゲーム90分ぐらいかかると思っておいた方がいい(どうしても時間が合わない人はオフラインで一人で遊ぶこともできる)。
ちなみに、3DSでフレンドになっている人と同じ時間帯にアクセスすれば、やや優先的に同じチームになれるようだ。先日は10人で同じ時間帯で予約をとってみたところ、4人が同じチーム、残りはバラバラという結果になった。
このゲームでは、リアル脱出ゲームのように、誰かが謎を解ければチームが解いたことになるというわけではない。プレイヤー1人1人が謎解きをする必要がある。ではチームで謎を解く要素はというと、ヒント協力隊にある。誰かが謎を解くと、残りのチームメイトはそのヒントを見ることができるようになるのだ。これを「シェアヒント」といい、ほんのちょっとしたレベルのヒントを得られるので、少しでも詰まったら活用するといい。
時間が経つごとに増えていくヒントコインを消費してヒントをもらうこともできる。思った以上のペースでコインは増えていくので、確実な情報がほしいというひとは、積極的に使って大丈夫。だが、最後の結果発表では各プレイヤーの使ったコイン枚数が表示されるので、謎解きに自信がある人は使わないのもいいだろう。
画面には常にチームメイトの進捗状況が表示される。「○○さんがLevel1を解きました」のようなテロップが流れ、自分が謎をクリアして次のLevelに行くときには、誰がどの進度なのかがわかるグラフが表示される。もうあそこまで解いている人がいるのか! とわかればモチベーションもあがるし、自分以外のチームメイトが全員解いていると、ちょっと焦ったりもする。
参加した回の脱出成功率は3割ほどだった。第一話の難易度としては、難しすぎず易しすぎず、いいバランスだと思う。今後9月5日に第二話が公開され、以後毎週土曜日ごとに新しい話が公開されていく。どの話からも遊ぶことができるが、当然、できれば最初から順番にやった方がストーリーがわかりやすい。
このタイプのゲームは、同時に参加している人が多ければ多いほど楽しい。第一話は9月30日まで無料(10月1日以降は100円)なので、今がチャンス。
最後にひとつだけアドバイス。プロローグを選ぶとゲームの操作に慣れたり、謎を集めるにはどうしたらいいのかを体験できる。注意事項もあるので、スムーズに第一話本編の謎解きをしたいならば絶対にやっておいた方がいい。
(杉村 啓)