初回から打線爆発!昨夏8強の東京が都立蒲田を打で圧倒!

 日差しの強い青空のもと大田スタジアムで行われた第1試合は東京vs都立蒲田。昨夏8強の東京の選手登録20人に対して都立蒲田は11人。試合前のノックも11人が協力をしあう姿が印象的であった。

 試合は初回から東京打線が爆発する。2番・甲野 一成が中前安打で出塁し、隙をついて二塁まで進む。ここで3番・若井 晃輔が右前に放った打球が適時打となり、打者2人で1点を先制した東京。続く4番・山田 将ノ介が出塁し一死一、二塁の場面で5番・藤原 隼士が四球を選び一死満塁の好機を作る。ここで迎える打者は、6番・駒形 健人。三遊間を破る適時打で走者2人が還るも、東京の勢いはまだ止まらない。7番・初見 颯の放ったバウンドの強い打球は三塁手の頭上を越えさらに2点を追加。8番・小堺 友介の中前安打でも1点を奪ったところで、都立蒲田の投手が多田 章悟から背番号10の宮原 那弥に交替する。多田からマウンドを引き継いだ宮原は後続をきっちりと抑え、これ以上の追加点を許さなかった。初回から安打5本と相手のミスが重なり一挙に6点のリードを得た東京。

 応援スタンドの大応援団も大興奮で選手たちの活躍を讃える。

 3回にも、1番・笠木 一志の二塁手横を抜ける安打で1点を追加し、4番・山田が放った三遊間を破る安打で走者1人が還り、なお二塁走者も本塁を狙うが都立蒲田の左翼手・秋田 綱紀の好返球により阻止するなど意地を見せる。

 9対0で迎えた5回表の都立蒲田の攻撃では、二死から9番・小松 優介が四球で出塁すると、1番・秋田の放ったレフト線への打球が安打となり、小松優が生還し1点を返す。打った秋田も本塁を狙うも惜しくもアウトとなり、反撃は1点にとどまる。

 しかし、この1点に感化されたのか、東京は最後まで攻撃の手を緩めない。先頭の2番・甲野の放った打球が相手のミスを誘い出塁し、3番・若井が中前に安打を放ち甲野が生還し、すぐさま得点を返す。さらに4番・山田も左前の安打で出塁したところで、再び投手を背番号1の多田に交替する。替わってすぐの打者に四球を与えてしまい、無死満塁のピンチを背負うも、6番・駒形のゴロを都立蒲田の内野陣が冷静にさばき本塁でアウトにする。しかし、一死満塁の場面で7番・初見に四球を与えてしまい押し出しで1点を追加し10点差となったため5回コールドが成立。

 2回以外の毎回得点によって、11対1の5回コールドで東京が都立蒲田を下した。勝利した東京は7月16日に江戸川区球場で、共栄学園と都立広尾の勝者との対戦が決まった。

(文=佐藤 友美)

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