損害賠償と謝罪広告を求めて提訴した土屋(オフィシャルHPより)

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 モデルや歌手、女優など幅広い活躍を見せる土屋アンナ(31)が、演出・脚本家の甲斐智陽氏(63)を名誉毀損で訴えていることが4月27日、明らかになった。両者は舞台『誓い〜奇跡のシンガー〜』の出演キャンセルを巡って係争中だが、2014年、甲斐氏がネット上に投稿した楽曲『ANNA』の歌詞が誹謗中傷に当たるとして、土屋側が提訴。この報道はネット上でも話題となり「まさに泥沼」と注目を浴びている。

『誓い〜奇跡のシンガー〜』は2013年、車椅子のシンガー・濱田朝美(33)の著書『日本一ヘタな歌手』を元に舞台化するとして、その主演に土屋が抜擢された。同年5月に制作発表会見、7月16日には演出・脚本を務める甲斐氏と土屋らによってプレミアムライブも開催された。ところが7月29日、主催者側が土屋の稽古欠席を理由に公演中止を発表。これに対して、土屋の事務所は「同舞台が濱田の承諾を得ていない」ことなどを理由に反論。両者の主張は食い違い、同年8月9日に記者会見を開いた製作側が、土屋と所属事務所に対して舞台中止の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたことを発表した。

わずか2日で削除された侮蔑動画の内容とは……

 土屋側への請求は約3000万円。提訴後、2014年12月15日までに4回に渡る口頭弁論が行われた。第4回口頭弁論では、土屋側が甲斐側に解決金200万円を支払う和解案が提示されたが、甲斐側が拒否したことで収束は迎えられなかった。この騒動中も、ネット上では

「どっちが間違ってるか決めつけれないけど、制作側はイメージ悪すぎて応援できない」

「結局お金が目的」

 など、真相は分からずとも甲斐氏への不信感を抱く者が少なくなかった。27日には、甲斐氏側が起こした訴訟の第5回口頭弁論と同時に、昨年初めに甲斐氏が制作してYouTubeに投稿した『ANNA』という楽曲を巡り、土屋側が損害賠償を求める裁判の第一回弁論も行われた。

 同楽曲の歌詞は「若かったころは、カリスマなんておだてられ、その気になって男あさりの every night」「お前は厚化粧でその顔のしわを隠してスター気取ってるけど、みんなもうバレてるぜ、お前の腹黒ささえ」「才能のかけらもない、最悪女」などという内容で、土屋側はこれを名誉毀損に当たるとし、約1000万円の損害賠償を求めている。この日甲斐氏は、あくまでシャレで作っただけで、土屋のことを指しているのではないと反論。動画も2日で削除していると主張した。しかしネット上は

「この監督いい歳してバカじゃないの」

「悪意あり過ぎ」

「幼稚すぎるし、アンナよりかなり年上のくせして『シワだらけ』とは厚かましい」

「子供の悪口並の歌詞」

「面倒くさい人に絡まれて、土屋アンナは大変だね」

「名誉毀損どころかむしろ土屋アンナの好感度上がったわ」

 と土屋には同情、甲斐氏に対しては批判的な意見が飛び交っている。次回の裁判は7月13日だが、決着がつくのは果たしていつになるのか……。

(文/一樹守)