3月5日のオープン戦を途中降板したダルビッシュ有投手が、内側側副靱帯を損傷したことについて、米メディアは「今季前半戦の出場は絶望的」と報道している。

このニュースは米国の野球ファンにも大きなインパクトを与えたようで、米メディア「ESPN」のコメント欄には、戦線離脱を惜しむ声が多く寄せられている。「レンジャーズは運が悪いな。投資するたびに失敗している」「打てないスライダーを投げる投手には高いリスクが伴うということか」「エンゼルスのファンだがダルビッシュの投球を楽しみにしてた。残念だ」など、レンジャーズファン以外からもコメントが付いているのだ。

また、「これは本当に馬鹿げている。MLBには才能ある選手がいるのに、なぜ中4〜5日で先発ピッチャーを回す必要があるんだ? 日本のエース級が高いパフォーマンスの後で2〜3年で壊れていく」「もう6人の先発が必要だということだ」など、短期間で先発ローテーションをまわすMLBの方法が選手たちを疲弊させているといった指摘が出ている。

奇しくも昨年、ダルビッシュ投手はヤンキースの田中将大投手の負傷の際に「登板期間を広くあけ、先発投手を増やし6人以上のローテーションで回すべき」と警鐘を鳴らしていた。そんな彼の負傷により「ローテーションの見直し」への機運がMLBのチーム内でも高まりそうだ。