光を放って傷の治癒状況を教えてくれる「スマート・バンドエイド」開発!―米研究機関

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日進月歩で進む医療技術の進歩、ついに傷の治癒状況を蛍光色の光を放って教えてくれるバンドエイドの登場です。スマートフォンならぬ「スマート・バンドエイド」は、米ハーバード大学医学部とマサチューセッツ総合病院(MGH)が共同開発したもの。

傷の中の酸素レベルを感知して、傷がきちんと癒える状況にない時には、光って教えてくれるという優れもの。

傷の治癒段階では十分な酸素の供給が必要。特に四肢の接続や重度の火傷などの治癒には供給される酸素量が重要な役割を果たし、手術の成功を大きく左右します。酸素を運ぶ血流の状況を監視することができ、様々な医療用途が期待できます。

今回の開発を率いたMGHのConor L. Evans助教授によると、同チームが携わる「重症の外傷患者の治療向上のための監視と感知、救済を可能とするバンドエイドの開発」という長期プログラムの一環だそう。

このバンドエイドはシンプルで安価な素材で構成されており、主原料はりん光体(蛍光物質)で、吸収した光をりん光として発する分子です。こうした傾向物質は、暗いところで光る時計の文字盤などのように、私たちの生活の中でも身近なもの。

この蛍光剤の発する明かりの強さは、バンドエイドの下の傷の周りにある酸素量によって変わり、酸素量が減れば、より長く強い明かりを発するようになるそう。

現在は酸素の感知効率を高める技術を研究中とのこと。他の病気やバクテリアに対して反応するバンドエイドなどの研究も行っているとか。

こうしたセンサー付きのバンドエイド、近い将来ドラッグストアでも販売されるようになったら良いですね……!

‘Smart’ Bandage Emits Phosphorescent Glow for Healing Below
http://www.businesswire.com/news/home/20141001006063/en#.VFgj05UtD4g