韓国のコミュニティーサイト「ガセンギドットコム」の掲示板に「米国で慰安婦少女像の建設に妨害行為をする在米日本人」とのスレッドが立てられたところ、韓国人ネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられた。(写真:在韓国日本大使館の前に設置された従軍慰安婦を象徴する少女像/撮影:宮城英二)

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 韓国のコミュニティーサイト「ガセンギドットコム」の掲示板に「米国で慰安婦少女像の設置に妨害行為をする在米日本人」とのスレッドが立てられたところ、韓国人ネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられた。

 スレ主は、30日に米国のグレンデール市に慰安婦像が設置されたと述べるとともに、それに反発する在米日本人の動画を紹介した。

 グレンデール市議会は7月9日、韓国人と日系住民150人余りが参加する中で公聴会を開催し、市有地の公園に慰安婦の碑を設置する計画を、4対1の賛成多数で承認した。その後、7月30日に除幕式が開かれた。

 スレ主は、米国にある韓国人団体が中心となって、日本が全く反省しないために慰安婦像が設置されたが、なんと2年間も日本の妨害行為により設置出来なかったと解説した。また7月9日の公聴会には、参加者の半分を越える80人余りの日系住民がつめかけたが、その目的は妨害行為だったと伝えた。

 在米日本人は動画で「私は公聴会で、慰安婦少女像の建設には絶対反対との意見を述べた。誰の得にもならず、特に日本人には不愉快でしかない。グレンデール市側は、韓国側の一方的な意見を信じ、日本人の意見を聞かなかったことに非常に失望した。あなた方はグレンデール市に“売春婦記念碑”を建てようとしている。これ以上嘘と作り話を止めてほしいと、私は怒りを込めて訴えた」などと話した。

 これ対し、韓国のネットユーザーからは、「日本人はなぜこんなにねつ造がひどいのか。そのように信じたいのか?」、「一部の日本人は恥ずかしい」、「嘘も続けば、真実になると信じているようだ」などと、在米日本人の意見に対する批判が並んだ。

 さらに「歴史を正しく学ばないからだ。歴史を正しく知っていればあんな厚顔無恥な言葉は発しない」、「いくら歴史教育を受けられなかったとしても、あちこちで出てくる真実に目を閉じることはできないはずなのに」として、日本人が正しい歴史教育を受けてこなかったとの指摘もあった。

 そして「(従軍慰安婦には)オランダ人もいた」、「凶悪なナチスでも、占領地の女性たちを性奴隷に強制的に動員される残虐行為はしていない。敗戦後は、証拠隠滅のため慰安婦に連行された女性を集団射殺した」とのコメントもあった。

 また「公聴会で激しく『従軍慰安婦は売春婦だった!』という日本人に対して、担当委員(米国人)の答申が傑作だった。『どう考えても14歳の少女が自発的に軍隊へ売春しに行ったと納得できません』と。それがアメリカ人の一般的な見方です」と、公聴会の状況を説明した人もいた。

 米国に設置された慰安婦少女像によって、慰安婦問題に対する日本と韓国の認識の違いが、改めて浮き彫りになったといえそうだ。(編集担当:李信恵・山口幸治)(写真:在韓国日本大使館の前に設置された従軍慰安婦を象徴する少女像/撮影:宮城英二)