「パリ・サンジェルマン(PSG)に行ってから、もう(ズラタン・)イブラヒモビッチは私に話さなくなった。彼に怒ることはできない。まったくもって正しいからね」

『フランス・フットボール』のインタビューでこう話したのは、ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役だ。同代表取締役は次のように続けている。

「イブラヒモビッチはミランを離れたくなかった。だが、我々は彼を売らなければならなかった。彼には、我々と残ると約束していたんだよ。リーグ戦最終節、彼は代理人のミーノ・ライオラと私の家に来た。私は彼に、残留だと話していたんだ。だが、考えるようにクラブを後押しする状況が出てきた。そして、すべてが変わったんだ」

決定的となったのは、イブラヒモビッチとDFチアゴ・シウバを同時に獲得すべく、PSGが提示した6500万ユーロ(約65億円)のオファーだ。

「最も高額なサラリーの選手たちを取り除く以外に、収支を清算することは不可能だっただろう。だから、我々は辛いが必要な決断をした。ミランで最も高額な、2人の素晴らしい選手を売るという決断だ。経済的な選択であり、私は完全に同意している」

イブラヒモビッチはチャンピオンズリーグ初戦のディナモ・キエフ戦を前にした記者会見で、こう答えている。

「誰も自分に借りなどない。自分の売却は誰のせいでもない。ミランはミランで変わらないし、オレは去ることになった選手の一人というだけだ。ただ、ガッリアーニとミランはもう過去のことで、もう重要じゃない」