「やられる怖れも感じていたよ。くじが始まれば、勝つこともあれば、負けることもあるからね。でも、僕らは準決勝進出にふさわしかったと思う。120分間のプレーでは、僕らの方が良かった。重要なチームとして、堂々とした試合をしたね」

EURO2012準々決勝でPK戦の末にイングランドを沈め、ベスト4進出を決めたイタリア代表。GKジャンルイジ・ブッフォンはこのように喜びを表した。

「(リッカルド・)モントリーヴォがPKを失敗したときに思ったのは、自分がセーブしなければいけないということだけだ。僕のチームメートたちは、それにふさわしいからね。そして、僕もそれに値すると思う」

「僕は、準決勝進出で、飛び跳ねて喜ぶタイプじゃない。喜ぶ理由はあるけど、イラつく理由もあるんだ。ファイナルまで進み、優勝したら、そのときは喜ぶさ。僕は3位や4位になるために戦っているのではない。2位でもないんだよ」

だがブッフォンは、準決勝進出が最低限の目標だったとも話している。

「僕が目標にしていたところにたどり着いた。次はもう少し上にプッシュしていこう。やれるはずだからね。ドイツの方が有利でスタートするけど、僕らには彼らを苦しめるだけの適切なキャラクターがある」

また、ブッフォンはサポーターに対してメッセージも送っている。

「僕がまず思うのは、エミーリア州の地震で被災された方たちのことだ。ただ、アクイラの(地震の)ことも忘れてはいけない。それから、母国から僕らのことを追ってくれているすべてのサポーターたちのことも思っている」

最後に、最終キッカーとなったMFアレッサンドロ・ディアマンティにアドバイスしていたことも明かした。

「ディアマンティには、いつもみたいに『絞る』のはやめろとアドバイスしたんだ。『開け』とね。(ジョー・)ハートが反対側にダイブすると確信していたんだよ」