日本マイクロソフトは24日から、Windows開発者のためのイベント「Windows Developer Days」を都内のホテルで開催し、25日のキーノートセッションでは、デベロッパー&プラットフォーム統括本部長の大場章弘氏が、Metroスタイル アプリケーションの魅力や、クラウドプラットフォーム「Windows Azure Platform」の活用事例を紹介した。

大場氏は、冒頭「本日は、Metroアプリケーションがもたらす可能性を感じてほしい。

私はこの数カ月、Windows 8のPCしか使っていない。

そこで感じたのは、非常に安定していて、早いということだ。

Metroアプリケーションの重要なポイントは、まったく新しい感覚で、必要な情報をアクセスでき、さまざまなデバイスに対応していることだ。

また、開発者にWindowsストアで、新しい課金モデルを提供できる」と、Windows 8をメリットをアピールした。

そして同氏は、Windows 8はTwitter、Facebook、Windows LiveやWindows Azureとシームレスに連携でき、「Windows 8はクラウドReady OSだ」とした。

続いて登壇した日本マイクロソフト テクニカル・ソリューション・エバンジェリスト 西脇資哲氏は、ヤマハが開発した歌声合成技術および、その応用ソフトウェアである「VOCALOID」のMetro対応版を紹介。

モデルの動きをKinectを使って取り込むデモのほか、ニコニコ動画のMetro対応版も紹介した。

また、企業アプリとして、ムビチケの「映画の前売り券購入と座席予約システム」、楽天の「楽天レシピ」と「楽天市場」の事例が紹介された。

ムビチケの「映画の前売り券購入と座席予約システム」は、Windows Phoneで提供中のアプリをMetroに移植したもので、Windows Azureのプラットフォームで動作している。

ムビチケ 代表取締役社長の高木文郎氏は、Metroに移植した理由を、「直感的な操作性、映画を選ぶ楽しさを実現したかった。

実際できたときの迫力には驚いた」と述べた。

また、同氏はWindows Azureを利用した理由を、「弊社としてはスモールスタートしたかったが、興行会社のシステムと接続する必要もあり、ピーク時のトラフィックがどれくらいになるのか読めなかった。

最大のものに合わせると大きな投資が必要なので、クラウドを活用した」と述べた一方楽天では、「楽天レシピ」と「楽天市場」をMetroに対応。

「楽天市場」では、新着情報をライブタイルに表示する機能も実現している。

楽天 取締役 常務執行役員 安武弘晃氏は、「Metoroスタイルによって、新しい気づきを誘発できる」と説明した。