6月30日で契約が満了する選手たちと、最初のコンタクトを取る時期が訪れた。4月になると、より慎重なクラブたちも、フリーで獲得できる選手たちとの関係が濃密になっていく。ミランからユヴェントスへ移籍したMFアンドレア・ピルロのようなケースを、水面下で狙っているのだ。

注目は、10人の選手が契約満了となるミランだ。ほかのクラブから最もチェックされているのは、MFクラレンス・セードルフとDFアレッサンドロ・ネスタである。前者はユヴェントスが気に入っているが、北はロサンゼルス・ギャラクシーから、南はボタフォゴまで、アメリカ大陸でも彼を評価する声は尽きない。

ネスタについて、ユヴェントスは先日、関心を否定した。本人はまだ何も明かしておらず、あらゆるシナリオがあり得る。いずれにしても、ミランは満了を迎える選手たちとの契約延長のほか、逆にフリートランスファーでフィオレンティーナMFリッカルド・モントリーヴォとDFチェーザレ・ナターリを狙っている。

移籍金ゼロでの補強に大きな注意を払っているのは、シャルケFWジェフェルソン・ファルファンやインテルDFクリスティアン・キヴをチェックしているナポリだ。キヴはセンターバックとしてもサイドバックとしてもプレーすることができ、ワルテル・マッツァーリ監督にとっては好都合だろう。

契約満了を迎える選手の中で、真の導き手となるのが、ユヴェントスFWアレッサンドロ・デル・ピエーロだ。アンドレア・アニェッリ会長によると、同選手とユーヴェの関係は、7月1日から中断することになる。本人はまだプレーすることを望んでおり、今のところ最も具体的な案はアメリカ行きだ。

国外では、シャルケFWラウールに注目だろう。同選手もまだクラブと契約延長に至っていない。また、イングランドではゴールを奪えるマンチェスター・ユナイテッドFWディミタール・ベルバトフが、ドイツではレネ・アドラー、ティム・ヴィーゼ、ティモ・ヒルデブラントといったGKたちがいる。

彼らは、長期的な将来を見据えた投資にならないかもしれない。だが、ラツィオFWミロスラフ・クローゼのケースのように、信頼を置ける選手を探しているのなら…。