中国・湖北省の大学教授が、「性科学概論」の講義に日本のタレント・紅音(あかね)ほたるをゲスト講師として招くとの情報が流れ、ネット上で盛り上がりを見せた。新華網が伝えた。

 22日、微博(ウェイボー)や人人網など中国国内のSNSサイト上に、同省武漢市にある華中師範大学で彭暁輝教授が担当する「性科学概論」の講座で「かつての人気AV女優、紅音ほたるを招いて講義を行う」との情報が流れた。ネット上では同大学の学生を中心に「彭教授がAV女優を呼んだぞ」「さすが華中師範」など大きな盛り上がりを見せ、「大学109年の歴史で最大の聴講者が出るのでは」との予測も現れた。

 一方、「社会風俗の退廃」として反対するネットユーザーもいた。武漢大学の尚重生副教授は講座自体や教育方法の多様化を模索する姿勢には賛同するものの「そのやり方には十分注意すべきだ」とコメントした。 

 紅音に声をかけたとされる彭教授は「彼女は既にAV女優ではなく、HIV予防活動者だ」と説明。目的は学術交流であり、機会があれば自身の講座でHIV予防の知識を学生に伝えて欲しいとする一方、「世論の風当たりが強いようであれば、教室には姿を見せないだろう」と語り、状況に応じて紅音の登壇を決める予定であることを明かした。

 紅音は女優引退後、コンドーム着用を啓発するための「つけなあかん」プロジェクトを立ち上げ、日本国内のクラブイベントを中心に台湾、中国などで活動を行っている。また、昨年6月には台湾でHIV予防大使に任命された。

 紅音自身は22日、中国での啓発ツアーの始点として武漢を訪れることを微博上で表明、「武漢に行くのは初めてで、超楽しみ。どこか面白い場所を教えて」と書きこんだ。(編集担当:柳川俊之)