ソウル地方警察庁地下鉄警察隊は6日、ソウルの地下鉄で発生した犯罪を分析した結果、2010年に痴漢容疑で逮捕された人は1192人で、09年の671人と比べ77.6%増加したと発表した。韓国メディアは、地下鉄で「痴漢犯罪」が急増していると伝えた。

 11年は1月から5月までに550人が痴漢容疑で逮捕された。場所別に見ると、地下鉄2号線で捕まったケースが50.9%(280人)で半数を占め、1号線は26.5%(146人)、4号線が10.7%、7号線が3.8%、3号線が3.1%、5号線が2.3%、9号線が1.2%の順だった。

 曜日別では、金曜日が20.0%(110人)でもっとも高く、次いで水曜日が18.5%(102人)で、土日(土曜日4.7%、日曜日3.3%)よりも平日に発生傾向があった。時間帯では、朝のラッシュ(午前8時―10時、39.1%)と、夕方のラッシュ(午後6時―8時、26.4%)に集中し、深夜時間は少なかった。発生場所は主に車内(69.3%)だった。

 警察は7日に17の駅で犯罪予防キャンペーンを実施し、夏の間はラッシュ時の巡回警備や深夜時間の安全活動などを行う方針という。

 警察関係者は、地下鉄で痴漢犯罪に遭った場合の対処法について、「すぐ不快感を示したり、大声を出して周囲に助けを求めるなど積極的に対応してほしい」とし、携帯電話の文字メッセージで通報することも可能だと伝えた。

 一方、発表によると、2010年の窃盗事件は382件で、前年度の447件より34.9%減少した。(編集担当:新川悠)



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