レアル・マドリーのジョゼ・モウリーニョ監督をめぐって、また新たな騒動が起きた。

マラガに7−0と大勝を収めた3日夜、スペイン『カデナ・セール』が、2月26日土曜にラコルーニャで起きたエピソードを報じた。ラコルーニャの空港でサポーターたちがモウリーニョ監督にサインを求める中、同監督を刺そうとしたファンがいるという。モウリーニョ監督は何も気がつかなかったそうで、護衛にあたっていたボディーガードが刃物で脚を刺されたそうだ。

ボディーガードは4センチの刺傷を負ったとのことだが、本人が気づいたのは後になってからで、チームに付き添っていた一行にも、気がついた人間はいなかったという。モウリーニョ監督はこのボディーガードに付き添われ、選手たちとともにチームバスに乗り込んだとのこと。指揮官がこのエピソードを知ったのは、3日夜になってからという。3日朝、スペインの紙面では、前日の記者会見におけるモウリーニョ監督の発言が大きく騒がれていた。

今回の件については明確ではないが、いずれにしてもアンチ・モウリーニョ、アンチ・マドリディスタの流れがスペインで形作られてきているのは避けられないだろう。モウリーニョ監督は同僚の指揮官や対戦相手と舌戦をし、審判団やサッカー連盟、試合日程を決めるテレビ局を攻撃してきた。スペインになかった緊張ムードをつくったのだ。ラコルーニャでの出来事は、その最後の裏付けというだけでしかない。