アメリカやアラブを含め、計5つのクラブ買収オファーが届いているローマ。サポーターは本当に投資をする用意があるオーナーにクラブが渡ることを望んでいる。一方、2日のセリエA第23節でブレッシァと対戦するクラウディオ・ラニエリ監督は、自身の進退が不透明であることを問われると、「私は常に全員のために全力を尽くしてきた。新オーナーのプランに含まれないとしても、怒ることはないよ。私は私がやるべきことをやってきた」と話した。

また、外国資本の流入について、ラニエリ監督は「歓迎するよ。ただあくまでも、ローマのためになる正しい戦略があるならね。もちろん、お金は大事なものだ。チェルシーが私の友人である(カルロ・)アンチェロッティにプレゼントしたもの(FWフェルナンド・トーレスとDFダビド・ルイス)を見れば分かるだろう」とコメントしている。

そのお金がないローマは、冬のマーケットで補強に投じる資金もなかった。ラニエリ監督はダニエレ・プラデSD(スポーツディレクター)に対し、厳しい苦言を呈している。

「ミランとインテルは補強が必要だったが、我々はそうじゃなかったとプラデが言った? 同意できないね。彼らはすでに我々よりも強かった。それでも、投資するお金があったから、マーケットで動いたんだ。今の我々は1セントも出せないんだよ」

「この冬のマーケットが悪く影響しないことを願っている。近いうちに、(ダビド・)ピサーロが戻ってくるはずだ。来週には加わるはずだよ。アドリアーノもゴールを決め、シーズンを左右する時期に貢献してくれることを願っている」

一方で、ラニエリ監督は「ここで何かを勝ち取ることが私のミッションだ。もちろん、今季のリーグ戦は多くのチームがスクデットを争っているし、インテルが心身ともに大きく消耗したことで我々も夢を見ることができた昨季より、さらに難しくなっている」と、勝利を目指すことに変わりはないと語った。

ブレッシァ戦ではMFジェレミー・メネスが2トップの下に戻ってくるだろう。前半戦では判定ミスによりブレッシァに敗れたローマだが、ラニエリ監督は「負けたけど、私はあの試合でローマを取り戻した。最後まで争えると分かったんだよ。とにかく、気をつけなければいけない。彼らは(ジュゼッペ・)イアキーニ監督を呼び戻したばかりだ。選手たちにベストを出させる指揮官だよ。だが我々も、勝ち点差を縮めるために、勝利を続けなければいけない」とリベンジに向けて意気込んだ。