「僕らは誰よりも強い」。10日にサンチャゴ・ベルナベウで行われたリーガ第31節、レアル・マドリー対バルセロナの一戦で、再びショーを見せてくれたバルサFWリオネル・メッシ。右足で先制点を挙げた同選手は、チームを2−0という明白な勝利へと導いた。この試合の後であれば、彼は好きなことを言っても構わないだろう。

クラシコでの勝利により、バルセロナはチーグタイトルへと近づいた。ペップ・グアルディオラ監督率いるチームは、7試合を残してレアルに3ポイント差をつけたのだ。だが、実際の勝ち点差は4ポイントとも言える。同勝ち点でシーズンを終えた場合、直接対決で2連勝したバルセロナが優勝となるからである。

「今のチームはどこよりも上だということを示した」というメッシのコメントは、試合から一夜明けたスペインメディアを彩っている。すべての試合でその類まれな才能を見せる同選手は、「お互いに敬意を払った、拮抗した試合だった。僕らはチャンスを生かせたね。それで勝ったんだ。リーガはまだ終わっていない。まだ僕らはチャンピオンじゃないんだ。ただ、タイトルに向けて重要な一歩は進んだね」とつけ加えた。

メッシの活躍はチャンピオンズリーグ準決勝で対戦するインテルにとって新たな警告となる。だがメッシは、「僕らにはまだ難しい試合が待っている。僕はこのまま前進しなければいけない」と謙虚に話している。

今回のクラシコはメッシとレアルMFクリスティアーノ・ロナウドの対立として注目された。レアルを世界の頂点へけん引するはずだったC・ロナウドだが、チームは無冠に終わる恐れに直面している。チャンピオンズリーグから敗退し、リーグタイトルも消えつつある。3番目の目標となるはずのコパ・デル・レイでは、すでに何カ月も前に格下アルコルコンによって敗退させられた。

C・ロナウドは「バルセロナは明らかに僕らを上回っていた。でも、僕らは顔を上げなければいけない。まだ7試合が残っているからだ。失敗のシーズン? 僕らがリーガを制覇すれば、失敗とは言えないだろう。信じる必要があるし、可能だと考えなければいけない。敗北はうれしくないけど、結果は最後に決まるんだ」