“カルチョーポリ(不正スキャンダル)”が新たな局面を迎えている。不正に関与されていないとされてきたインテルだが、新たな通話記録が出てきたことで、同クラブの関与も疑われ始めた。

当時、審判選定委員長だったパオロ・ベルガモ氏とインテルのマッシモ・モラッティ会長が電話していたことが明らかになり、一連の騒動で2部降格となったユヴェントスは「平等な扱いを求める」と声明を出している。

だが、ここにきてモラッティ会長が、以前からベルガモ氏と接触していることを明かしていたことが分かった。2006年8月31日の『コッリエレ・デッラ・セーラ・マガジン』のインタビューで、同会長はベルガモ氏から電話があったことを明確にしていた。

以下が当時のモラッティ会長のインタビューだ。

――モッジは(前インテル会長ジャチント・)ファッケッティとベルガモが話をしていたと主張しています。

「ベルガモと話をすることは別に悪いことじゃない。何を言ったかが違いになる」

――あなたが審判選定委員に電話したことはありますか?

「それはない。ただ、私に電話をかけてくることはできる。私の考えを聞くことは可能だね」

――ということは、あなたも話したことがあるということですね?

「“普通の”電話だ。利害のことは一切ない」

――“モッジ・システム”が存在していたことはご存知でしたか?

「もし、それを知っていたら、私は選手をピッチに出さなかった。もしそうだったら、どうやって勝てというんだい? ただ、モッジと(元ユヴェントス代表取締役アントニオ・)ジラウドがなんらかのアドバンテージを持っていることは分かっていた。レフェリーが彼らに特別注意していたからね」