宮藤官九郎、松山ケンイチ、崔洋一監督
 9月19日より全国公開される映画「カムイ外伝」の完成披露試写会が22日、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで行われ、主演の松山ケンイチ、崔洋一監督、脚本の宮藤官九郎が舞台挨拶を行った。

 「カムイ外伝」を製作した経緯について崔監督は、「具体的になった時から、カムイ役は松山ケンイチしかいない、と思っていました。松山が参加してくれなかったら『カムイ外伝』はやめようと思っていたし、それは公言もしてました」と力強く語った。それを聞いた、主演の松山は「前に一度だけ時代劇をやりましたが、日本に生まれてこういう仕事をやっているからには、本格的な時代劇をやりたいと思っていたので絶好の機会だと思ってやらせていただきました」と、起用されたことを誇りに思っているようだが一方で「僕の周りで崔監督はすごく怖がられている存在で、最初に会うときはビクビクと緊張しました(笑)」と、エピソードを告白。

 脚本の宮藤は、「原作では、カムイは人を殺したくて殺しているのではなく、生きるためにやっているというのが印象的で、生きることに対する執念が新鮮だった。僕が本を書くのは、その答えを探すための時間だったので、そういう部分を感じてもらえるとうれしい」と話すと、崔監督も「白土先生がケンイチを見て、『本物だ。ここにカムイの本物がいる』と、感動してました。大変、白土先生が喜んでいたのは、一生忘れないです」とコメントし、40年以上の時を経て、漫画界の歴史に名を刻む大作にふさわしい映画が完成したようだ。

 最後に、映画の見所について崔監督は「今までのスーパーヒーロー、ダークヒーロー、アンチヒーローではない、松山が演じた新しいヒーローであるカムイ像をしっかり見届けて下さい。カムイが松山ケンイチで、松山ケンイチがカムイです」と挨拶。松山も「ぜ今映画化するのか? というのは、とても意味があるからだと思います。今生活している中で、必要なものは忘れていたころに出てくる。そういうことは、みなさんの周りでよくあることだと思うし、この作品もそういうことだと思う」としっかりとPRした。

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