<スーパーヘビー級/5分3R>
ボビー・ラシュリー(米国)
Def.1R3分17秒/TKO
ボブ・サップ(米国)

ATTフラッグとともにケージに現れたラシュリーは、いきなりダブルレッグダイブを仕
掛けると、ワンテンポおいたテイクダウンにも関わらず、サップからサイドを奪った。そのまま右のパウンドを連打するラシュリーに対し、ヒザをたたみ、首を抱え込もうするサップだが、ハーフから再びパウンドを落とされる。

左肩を押し上げようとするサップだが、顔面にパンチを受けると、体を小さく折り曲げてしまう。背中を伸ばしそうになるサップは、拳を落とされるたびに露骨に痛そうな表情を浮かべた。

状態を起こしたラシュリーに、勢いのあるパンチを受けディフェンスをとるのではなく顔をそむけるサップは、ここでタップ。明らかにキャンバスを2度、3度と叩くサップだが、レフェリーはこれに無反応(!?)。ならばと、レフェリーに気がつかれるまでタップを続けたサップに、ようやくレフェリーが気付き、試合をストップ。観客のブーイングも納得できる相変わらず戦意を感じさせないサップのMMA戦だった。

「目を殴られた」と敗戦を語るサップ。「言い訳はしない」という潔い言葉を残したが、言い訳のしようがない敗戦だった。

「立ち技で勝つって言っていたって?まず最初に必要なのは勝つこと。自分より大きな相手のパンチを受ける必要はない。グランド&パウンドで勝てばいい。誰とでも戦う。ATTは最高のチームだ。すぐに次の試合をしたい。あと2試合、今年は戦うよ」と、息が整った状態でラシュリーは語った。

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