首位リヨンを2ポイント差まで追い上げ、シーズン終盤の優勝争いを盛り上げているボルドー。若手とベテランが一体になった組織力が武器のチームだが、その屋台骨を支えているのが、守護神のウルリック・ラメ(35)、司令塔のジョアン・ミクー(34)といったベテラン選手であることは、大事な場面に見せるいぶし銀のプレーで実感することができる。

 そのミクーが、契約の切れる今シーズン限りでボルドーを退団することが明らかになった。9日、クラブがホームページを通じて発表した。

 ミクーは1996年から2000年にかけてボルドーに在籍し、司令塔として1999年のリーグ優勝に大きく貢献した。翌年に移籍したパルマ、2002年からはブレーメンと国外の名門でも活躍を遂げた。フランス代表では、ジダンの後継者として期待を受けた時期もある。昨シーズンからボルドーに復帰したが、全盛期のキレは影をひそめ、一時はチーム内での孤立が取り沙汰されたり、サポーターから厳しいブーイングを浴びたりすることもあった。しかしいまでは、チームが2シーズンつづけて好調をキープできた原動力の1人であることは誰もが認めるところだ。

 7月で35歳になるミクーだが、来季も現役を続行するかどうかは明らかにしていない。

 なお、11シーズンにわたってボルドーのディフェンスとして活躍したダビッド・ジェマリ(チュニジア代表)も今シーズン限りで退団することが発表された。ジェマリは今シーズン、リーグ戦では7試合しか出場していない。

ヨアン・ミクー(Johan Micoud)


生年月日:1973/07/24
所属   :ボルドー
国籍   :フランス
ポジション:MF