リバプールの大黒柱となっているサラーが退団となれば、言うまでもなくクロップのチームに激震が走ることになるだろう。 (C) Getty Images

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 現地時間4月17日、スペインから驚きの知らせが届いた。リバプールの大黒柱モハメド・サラーがユルゲン・クロップ監督と衝突し、今シーズン終了後の移籍を希望しているという一報だ。

 報じたのは、マドリードを本拠とする全国紙『AS』だ。そのニュースによれば、サラーはこれまでに何度かクロップ監督と対立し、クラブ上層部に移籍を求めたという。さらに同紙は関係者の話として、指揮官に対するサラーのストレスは、トランスファーリクエストを出そうとするほどだったと伝えた。

 レッズの絶対的な主力であるサラーが公に移籍を志願すれば、大混乱が生じるのは想像に難くない。そこで、リバプールは、シーズン後も考えが変わらなければ移籍に向けて都合をつける代わりに、トランスファーリクエストを出さないようにサラーを説得したという。

 サラーを獲得できる可能性があるなら、メガクラブが関心を寄せるのは言うまでもない。『AS』は、以前関心を示したレアル・マドリーが再び動く可能性もあると報じている。もしも、移籍が実現すれば、サラーは昨シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝で負傷させられた因縁のセルヒオ・ラモスと同僚になることとなる。

 ただ、同選手の代理人であるレミー・アッバス氏は、自身のツイッターで、「またバカなことを言っている」と、『AS』の報道を一蹴。同氏は、「Talking out of their AS again I see」と、「Ass」の代わりに「AS」を使ってもじることで、スペイン・メディアを皮肉っている。
 
 サラーは同日、ポルトとのチャンピオンズ・リーグ(CL)準々決勝・第2レグでも1ゴール・1アシストと活躍。プレミアリーグ勢では10年ぶりとなる2年連続のベスト4進出に貢献した。

 リバプール公式サイトによると、サラーは同僚ロベルト・フィルミーノと並び、欧州の舞台でのゴール数を15得点とし、その数字をレジェンドのイアン・ラッシュ(14得点)を上回るクラブ歴代2位タイに伸ばした(首位は30得点のスティーブン・ジェラード)。

 はたして、サラーはこの数字をどこまで伸ばすのか。『AS』 の報道が事実であれば、リバプールでの残り試合は多くて3試合となる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部