by Sara Kurfeß

Twitterではいわゆる「クソリプ」と呼ばれるような不要なリプライも多数飛んできます。そんな自分のツイートに飛んできた不要なリプライを隠すことができる「ツイートを隠す」機能が間もなくリリースされることが、Twitterの公式ブログから明らかになっています。

A healthier Twitter: progress and more to do

https://blog.twitter.com/en_us/topics/company/2019/health-update.html

Twitterは2019年6月からツイートへの返信を非表示にするオプションを提供予定であり、Twitterでの会話内容をより細かく制御できるようにする機能を提供するとしています。

Twitterではアカウントをブロックしたりミュートにしたりすることで、自分にとって不要だったり不快だったりする相手から距離を置く機能が搭載されています。「Hide Tweet(ツイートを隠す)」はそういった機能のうちの1つとなるもので、自身のツイートに対して送られてくるリプライの中から、不要なものだけを隠してしまい、別のユーザーの目に届かないようにするというものです。2019年3月、「ツイートを隠す」機能がテストされていることが明らかになっていましたが、この機能を2019年6月にリリース予定であるとTwitterは明かしています。

Twitterがリプライの中から不要なものを隠す「ツイートを隠す」機能をテスト中 - GIGAZINE



「ツイートを隠す」機能のリリースを明かしたブログ記事の中で、Twitterはユーザーがより安心してサービスを利用できるようにするために、スパムや乱暴なツイートといった「一般的な会話を阻害するツイート」を除外できるような機能を開発してきたと記し、今後数か月以内にTwitterをより安心して使用できるようになる機能をリリース予定であるとしています。それと同時に、これまでにTwitterが「暴力追放のために行ってきたことの成果」をまとめています。

Twitterはこれまでスパムや乱暴なツイートを除外するために行ってきた開発の進捗をまとめており、その成果のひとつは「乱暴なコンテンツの38%がTwitterユーザーからの報告ではなく、Twitter内部のチームからの報告で存在が明らかになっている」という事実として現れてきているとしています。これまでTwitterはツイートのメニューから選択できる「ツイートを報告する」から報告されたツイートのみを調査し、規約に違反している場合は当該ツイートを削除したり、当該ツイートをつぶやいたアカウントを凍結したり削除したりしてきたそうです。



こういった取り組みにより、フォローしていないアカウント間での「ツイートを報告する」の件数は16%も減少したそうです。

また、暴力的なツイートを行いアカウントが停止されてしまっても、新しい別のアカウントを作成して嫌がらせ行為を続けようという人がいますが、そういった人をTwitterから遠ざけることにも成功しています。2019年1月から3月にかけての期間だけで、10万件のアカウントが新規アカウントの作成を一時停止されており、これは前年同期比で45%増加という成果です。

さらに、報告が間違っている際に、報告された側が間違いをアピールするための新しいアプリ内プロセスも構築されているため、アピールリクエストへの対応が60%も速くなったそうです。



こういったTwitter上の暴力的なツイートを撲滅するための運動のおかげで、前年同期比で報告後24時間以内に不正なアカウントが停止されるケースが3倍以上も増えたそうです。

他にも、「ツイートを報告する」機能の向上により、個人情報がさらされているツイートを削除するプロセスが高速化され、こちらも前年同期比で削除件数が2.5倍まで増加しています。



そして、今後の展開としては、Twitterの規則を破るコンテンツを速やかに発見し、ユーザーから報告を受ける前に内容調査が行えるように技術の改良を続けるとしています。特に、個人情報をさらすようなツイートや、他者に対する暴力的なツイートを排除することに注力するとしています。さらに、ユーザーが発見した何かしらの問題点をTwitterに報告する際の利便性を高めること、特にユーザーの安全を守るための報告をより簡単なものにすること、をTwitterは目標としてあげています。

加えて、Twitter内の不正や不適切行為を正しく理解してもらうため、Twitterルールを更新し、より単純で理解しやすいものにすることも約束しています。