コカインを買った女性からの通報内容を警察がFacebookに公開(画像は『PSNI Craigavon 2019年2月21日付Facebook「Caller: I’ve been scammed. Me: Ok, are you out any money?」』のスクリーンショット)

写真拡大

詐欺を働く者は罰せられて当然だが、このほど北アイルランドで「詐欺に遭った」と警察に通報してきた女性が、詐欺師から購入した物がコカインだったことから警察官らを唖然とさせた。『Mirror』『Metro』などが伝えている。

北アイルランド中部のクレイガボン地区にあるクレイガボン警察のFacebookで、今月21日に投稿された内容が人々の関心を集めている。そこには詐欺の被害に遭ったという女性から通報を受けた時の会話が、このように記されていた。

通報者:私、詐欺に遭ったんです。
警察官:そうですか。いくらかお金をとられたんですか?
通報者:ええっと、200ポンド(約28,950円)、相手に払ったのに中身は黒砂糖だったんですよ。
警察官:で、実際には何を買おうとしたんですか?
通報者:コカインです。
警察官:うーん…。

そんなやり取りの後に、「これは冗談で言っているのではありません、実際にあった通報です」と言葉を添えている。またこの女性は当初、自分の名前などを明かすことをしたくない様子だったという。

この投稿には、同じ被害に遭わないために「前にも言いましたが、再度警告します。麻薬密売人は不当であっても自分達の懐さえ潤えば、あとはどうだっていいのです。確かに彼らはテレビ番組『アプレンティス』のショーに出てくるような優秀な見習いではありませんが、ずるがしこい詐欺師であることは明らかです」と綴り、人々に対して「商取引の際に詐欺に遭って、返金を求める際には101に電話をして警察に通報するか、クライムストッパーズ(犯罪防止を目的とした活動をする民間団体)に通報するように」と警告した。

ところが、この投稿は多くの人に笑いをもたらしたようだ。なかには「麻薬密売人って実はメリー・ポピンズだったの?」とメリー・ポピンズが『お砂糖ひとさじで(A Spoonful Of Sugar)』という曲でダンスを踊ることになぞらえる人や「砂糖が2グラム200ポンドって、イギリスがEUを脱退した後の未来像ですか?」などのジョークが飛び交った。

同署のスポークスマンによると、この女性は麻薬密売人から支払った200ポンドを返してもらうことを望んでいたようだが、最終的に同署では女性ときちんと話をしてアドバイスをするとともに適切な指導をしたとのことだ。

画像は『PSNI Craigavon 2019年2月21日付Facebook「Caller: I’ve been scammed. Me: Ok, are you out any money?」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)