9日に明治安田生命J2リーグ第32節の3試合が各地で行われた。

町田市立陸上競技場で行われたFC町田ゼルビアvs水戸ホーリーホックは、0-0のドローに終わった。

3戦連続無失点勝利で8戦無敗で首位に立つ町田と、前節上位の松本山雅FCと引き分けるなど、3戦負けなしで好調を維持する12位水戸の一戦。

互いに[4-4-2]の布陣を採用し、切り替えと球際の勝負を強調する堅い試合展開となる。水戸はジェフェルソン・バイアーノのフィジカルを生かした仕掛け、町田は平戸の正確なプレースキックを武器に攻め手を窺うが、前半は共にチャンスらしいチャンスを作るまでには至らず。

迎えた後半、水戸が良い入りを見せた中、54分には伊藤涼がボックス手前から右足を振り抜くが、これは枠の左に外れた。その後も水戸ペースが続き互いに選手交代で流れに変化を与えようと腐心する。

後半半ばを過ぎても拮抗した展開が続く中、81分には町田にこの試合最大の決定機。右CKの場面で平戸のアウトスウィングのクロスを中央の土居が頭で合わせる。だが、枠の右隅を捉えたボールはGK松井のビッグセーブに遭う。さらに4分が加えられた後半アディショナルタイムには町田が吉濱のシュートのこぼれ球に反応したゴール前の酒井がダイレクトシュートもこれは枠を捉え切れず。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、4試合連続クリーンシートで9戦無敗とした町田が首位キープに成功も2位以下との勝ち点差が縮まる結果となった。

また、シティライトスタジアムで行われたファジアーノ岡山vsジェフユナイテッド千葉は、アウェイの千葉が2-0で勝利した。

共に連勝を目指す9位岡山と、16位千葉による一戦は、開始直後にいきなり動く。2分、右サイド深くに侵攻した溝渕のグラウンダーのクロスに対してGKと3人のDFがクリアできずにファーに流れると、これを指宿がスライディングで流し込んだ。早い時間帯に先制を許した岡山も5分にイ・ヨンジェがDF鳥海にボックス内で倒されてPKを獲得。しかし、キッカーの齊藤が中央を狙って放ったシュートはGK大野が懸命に残した右足にはじき出され、同点ゴールとはならず。

その後はビハインドを追う岡山がセットプレーを起点に攻勢をかけていくが、なかなか決定機まで持ち込めない。対する千葉はカウンターを起点に追加点を狙うが、こちらも決定機には至らず。

迎えた後半も拮抗した展開が続く中、58分に試合の行方を左右するアクシデントが発生。千葉の波状攻撃で指宿の放ったシュートがDFに当たってコースが変わると、これをゴールライン上のDF増田が手を使ってブロック。決定機阻止となったこのプレーに対してレッドカードとPKの判定が下される。そして、このPKをキッカーの船山が冷静に決め切った。

その後、何とか追いつきたい岡山は途中投入のリカルド・サントスらに幾度か決定機が訪れるも、GK大野を中心とした千葉の守備を最後まで崩し切ることはできず、試合はこのままタイムアップ。苦手アウェイで快勝の千葉が今季2度目の2試合連続完封勝利で13位に浮上した。

維新みらいふスタジアムで行われたレノファ山口vsモンテディオ山形は、アウェイの山形が1-0で勝利した。

11戦未勝利で11位まで順位を落とした山口と、同じ勝ち点44で並ぶ10位山形による中位対決。試合はホームの山口がやや押し気味に試合を運んだものの、前半終了間際の43分にセットプレーの流れから山形の小林がゴールを決め、アウェイチームの1点リードで折り返す。

迎えた後半は山口がジュリーニョを起点に攻勢を強めていくものの、GK児玉の好守などに阻まれゴールが遠い。一方、小林を起点にカウンターから決定機を作り出す山形は75分に栗山がクロスバー直撃のヘディングシュート、85分にも小林がボックス内で決定機を迎えるがシュートを枠に飛ばせない。それでも、試合終盤の山口の猛攻をしのぎ切った山形が1-0で逃げ切り連勝を飾った。なお、今季初の連敗を喫した山口は厳しい12戦未勝利となった。

◆明治安田生命J2リーグ第32節

9/9(日)

FC町田ゼルビア 0-0 水戸ホーリーホック

ファジアーノ岡山 0-2 ジェフユナイテッド千葉

レノファ山口 0-1 モンテディオ山形

9/8(土)

東京ヴェルディ 2-1 横浜FC

アビスパ福岡 0-1 松本山雅FC

ロアッソ熊本 1-3 大分トリニータ

アルビレックス新潟 5-0 FC岐阜

京都サンガF.C 0-0 ツエーゲン金沢

徳島ヴォルティス 4-1 栃木SC

愛媛FC 0-0 カマタマーレ讃岐

9/19(水)

《19:00》

ヴァンフォーレ甲府 vs大宮アルディージャ