持ち前の技巧と積極性を随所で披露している中島。ポルト戦は完敗を喫したが、現地評はことのほか高い。(C)Getty images

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 強豪ポルトに2-5の完敗を喫したポルティモネンセにあって、中島翔哉は「希望の星」だった。そう伝えているのが、ポルトガルの地元紙の『Mais Futebol』だ。
 
 0-3で迎えた37分、パウリーニョのパスを受けた中島は、鋭くエリア内へと切れ込んでDFを振り切ると、右足のアウトサイドショットで名手イケル・カシージャスを抜いた。今シーズンのポルトの本拠地ドラゴンにおいて、アウェーチームが挙げた初ゴール。確かな爪痕を残した。
 
 同紙はこう称えている。
 
「ナカジマは、シーズン開幕から出色の出来が続いている。9月2日のチャベス戦(カップ戦)で後半途中から登場し、ポルティモネンセでデビュー。ここからストーリーが始まった。ルス(ベンフィカの本拠地)で異彩を放ち、前節のフェイレンセ戦では2ゴール! そして今日のドラゴンでも、注目に値するパフォーマンスを披露した。恐れを知らない貪欲な仕掛けを見せ、ドリブルは力強く、1対1で相手マーカーをてこずらせた。絶えず動き続ける機動性が素晴らしい。1ゴールを挙げ、0-3から1-3に。チームの大きな希望の星となった」
 
 総合力の差を見せつけられポルティモネンセは敗れたが、中島は2戦連続のフル出場。ベンフィカ戦に続き、強豪ポルトのホームスタジアムでも存在を示した。
 
 これでリーグ戦は3試合に出場し、3得点・1アシスト。評価がうなぎ上りだ。