牛乳や豆乳に続き、第3のミルクとして注目されるアーモンドミルク。低カロリーなうえ、アーモンド由来の豊富な栄養を摂取でき、ダイエットやアンチエイジング効果も期待できるそう。毎日の生活に気軽に取り入れられるよう、アーモンドミルクを使ったレシピを健康料理研究家のマリー秋沢先生に聞きました。

アーモンドミルクにはダイエットやアンチエイジングに欠かせない栄養素が!

アーモンドミルクは、乳製品ではなくアーモンドからできたヘルシーな植物性の飲料です。アーモンドに含まれる栄養素をまるごととれるのも魅力。ビタミンEやオレイン酸、食物繊維、ミネラルなどが豊富に含まれています。特にビタミンEは全食品の中でもトップクラスに高く、血行促進や老化を防ぐ抗酸化作用が期待できるそう。また、料理に使うのにも適しているとか。

「アーモンドミルクに多く含まれるビタミンEは、加熱処理による損失が少ないという特長もあります。脂溶性のビタミンなので、油と一緒に摂ることでより多くのビタミンEを吸収することができますよ」(マリー秋沢先生)

アーモンドミルクは、アーモンドと水があれば、自宅でも手軽に手づくりできます。手順とコツをご紹介。


材料(つくりやすい分量)
アーモンド(ローストでも可) 1カップ
水 2カップ
塩 ひとつまみ
バニラエッセンス、シナモン(各好みで)各適量

つくり方

(1)アーモンドを一晩〜二晩、水(分量外)につける。

(2)アーモンドの皮をむく。

(3)(2)と塩をジューサーに入れ、1〜2分きめ細かくなるまで撹はんする。

(4)ガーゼまたはさらしでこして絞る。好みでバニラエッセンスやシナモンを入れても。

「アーモンドを水につけておくことで、皮が剥きやすくできあがりも滑らかになります。二晩ほどつけることで、より濃いアーモンドに。完成したら冷蔵保存で2〜3日で飲みきってください」

アーモンドミルクを使ったヘルシーレシピをご紹介

アーモンドミルクのカロリーは牛乳の半分以下。料理やお菓子づくりに使う牛乳をアーモンドミルクに変えるだけで、カロリーが抑えられます。夏にぴったりの涼しげなレシピを紹介してもらいました。

●アーモンドミルクのアンチエイジングスムージー


アーモンドミルクのアンチエイジングスムージー材料(1人分)

アーモンドミルク200cc
バナナ半分(約30g)
季節のフルーツ(キーウィ、イチゴなど好みで)適量

つくり方

(1)フルーツの皮を剥く

(2)すべての材料をミキサーに入れて撹拌する。器に盛り、残ったフルーツを添える。

「夏は、キウイがおすすめです。キウイに含まれるビタミンCが紫外線によるシミやしわからお肌を守ってくれます。バナナであれば、食物繊維でお通じの改善も期待できます」

●夏野菜とエビの冷製パスタ アーモンドミルク和え


材料(1人分)

アーモンドミルク 200cc
バター 小さじ2
クリームチーズ 大さじ2
タイム 少し
塩・コショウ 各少し
アボカド 1/2個
トマト 1/2個
むきエビ 5尾
パスタ(ロング・好みのもの) 80g
粉チーズ 少し

つくり方

(1)アーモンドミルク、バター、クリームチーズ、タイム、塩、コショウを混ぜて鍋に入れ、とろみが出るまで加熱し火を止めて冷ます。

(2)エビは色が変わるまでさっとゆで、粗熱をとる。アボカドとトマトはひと口大に切る。

(3)(1)と(2)をあわせてボウルに入れ、冷蔵庫で冷やす。

(4)パスタを表示通りにゆで、冷水で冷やし水気をきる。

(5)(3)に(4)を加えてあえ、器に盛り、タイムや粉チーズをかける。

「クリームソースをつくるとき、アーモンドミルクを少し温めてから混ぜるとダマになりにくくなります。ダマができたら、ザルでこすことでスムーズになります」
アーモンドミルクは、味にクセがなく料理にも使いやすいそう。牛乳と比較して、低カロリー、低糖質、コレステロールがゼロなので、ダイエット中の人でもうれしいですね。毎日の食卓にも取り入れてみては?


マリー秋沢先生●教えてくれた人
マリー秋沢先生
健康料理研究家・生活習慣病予防士・栄養士・調理師・インナービューティースペシャリスト。「健康でいること=美しさを維持」というテーマで、食物に含まれる栄養の基礎知識などを広める活動を行っている。著書に『やせ体質になる! 美食レシピ117』(マガジンハウス刊)など。

<取材・文/橋村望>