ソフトバンクのオスカー・コラス【写真:福谷佑介】

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投手兼内野手の育成コラスが3軍合流即デビュー

 ソフトバンクに育成選手として加入したキューバ人“二刀流”のオスカー・コラス投手兼内野手が24日、いきなり実戦デビューを果たした。WBCキューバ代表だったリバン・モイネロとともに、23日に入団会見を行ったばかりのコラス。この日から福岡・筑後市のファーム施設「HAWKS ベースボールパーク筑後」での3軍の練習に合流。午後から行われた四国アイランドリーグplusの愛媛マンダリンパイレーツとの定期交流試合にも代打で出場した。

 まさかの即デビューだった。この日の午前中にチームに合流すると、フリー打撃などで練習を行ったコラス。昼食を終えると、真新しい試合用のユニホームに着替えてタマホームスタジアム筑後に移動した。「まさか出るとは思わなかった」と球団関係者も驚く、突然の実戦デビュー。出番は7回にやってきた。

 1死で代打で登場。マウンド上には、日本ハムや阪神、ヤクルトなどでプレーし、14年から愛媛に在籍している正田樹。初球はファール、2球目もファール。そして3球目、130キロの変化球にバットが空を切り、日本での最初の打席は空振り三振だった。

 午前中の初練習を終えた後には「キューバにこんな施設はない。こんなに素晴らしいところで野球が出来て嬉しい。ここで練習すれば、上手くなれると思う」と話していたコラス。実戦デビューを果たし、ソフトバンクの一員としての一歩目を踏み出した。 

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani