アップルの原点Macintosh体験が目からウロコの感激! WordやExcel、PageMakerも動くモノクロMacの世界
かつて、アップルといえばMacintoshが代名詞だった。
当時は、MS-DOSのような無骨なコマンドラインインフーフェイスしかなかった時代だ。
そんな時代に、マウスだけで使えるMacintoshは、未来を予感させる憧れの存在だった。
そのMacintoshの世界をWebブラウザで体験できるサイトが公開された。
昔を知る人もそうでない人も、ぜひアップルの原点に触れてほしい。
●憧れだったMacintoshというコンピュータ
1年くらい前に、自宅にあった大量の古いコンピュータを処分した。
NECのPC-98xxとか98-NOTE、DELLのサーバとか、フラットベッド型のバカでかいスキャナとか、何だかんだで10台以上はあったと思う。
しかし、迷った末に1台だけ残したマシンがあった。
それが、1989年にリリースされたアップルのMacintosh SE/30だ。
筆者宅の押し入れに1台だけ残したアップルのMacintosh SE/30。
個人的には、特に古いコンピュータ機器に対する思い入れやこだわりはないが、SE/30はやはり美しいと思う。本体とディスプレイが一体化されたキュートなデザインは、ゴミとして捨てるには忍びなかったのである。
このSE/30で動いていたOSは「漢字Talk(かんじとーく)」だ。
今の人には変な名前に聞こえると思う。
当時、アメリカで開発されたMacintoshのOSは、System 6やSystem 7という名称だった。
当然、このままでは英語版で、日本語での表示には対応していなかった。
そこで、日本語に対応させた日本専用のOSを用意した、それを「漢字Talk 6」とか「漢字Talk 7」とか呼んでいたのである。
そんなウチのSE/30は、残念ながらもう動かない。
しかし、インターネット上で、当時のMacの操作を体験できるサイトが公開された。
Internet Archiveが公開した「MacOS System 7.0.1 Compilation」だ。
●マウス操作に注意!〜モノクロMacの世界は懐かしくも新鮮
Webサイトにアクセスしたら、中央の電源ボタンをクリックすると「MacOS System 7.0.1」が起動する。右上のボタンでフルスクリーン表示やスピーカーのオン/オフも可能だ。
日本語が使える漢字Talkではないけれど、当時のMacそのままの操作が楽しめる。ちなみに、当時のMacintoshのマウスのボタンは1つ。
これが常識だった。
メニューを開くときは、ボタンを押したままズリズリと動かす必要があるので念のため。
フォルダー内には、ゲームやアプリケーションもたくさん用意されている。
HyperCardやMacPaintはもちろんだが、驚いたことに、マイクロソフトのWordとExcelも用意されている。さらに、DTPソフトのPageMakerまである。もちろん、どれもちゃんと動くのがスゴイ。
「System 7.0.1」がリリースされたのは1991年だから、もう26年の昔のことだ。
しかし、モノクロで構成されたその世界は、いま使ってもモダンな印象を受ける。
当時を知る人には懐かしいだろうが、知らない人にはどう映るのだろうか。
Webブラウザでサイトにアクセスしたら、電源ボタンをクリックする。
Mac OS System 7.0.1が起動する。右上のボタンでフルスクリーンにもできる。
コントロールパネルはこんな感じ。
マイクロソフトのWordも用意されている。
こちらはExcel。データの入力・計算も可能だ。
これはDTPソフトのPageMaker。出版の世界を写植からデスクトップパブリッシングに転換させた画期的なソフトだ。
・ MacOS System 7.0.1 Compilation
井上健語(フリーランスライター)
当時は、MS-DOSのような無骨なコマンドラインインフーフェイスしかなかった時代だ。
そんな時代に、マウスだけで使えるMacintoshは、未来を予感させる憧れの存在だった。
そのMacintoshの世界をWebブラウザで体験できるサイトが公開された。
昔を知る人もそうでない人も、ぜひアップルの原点に触れてほしい。
●憧れだったMacintoshというコンピュータ
1年くらい前に、自宅にあった大量の古いコンピュータを処分した。
NECのPC-98xxとか98-NOTE、DELLのサーバとか、フラットベッド型のバカでかいスキャナとか、何だかんだで10台以上はあったと思う。
しかし、迷った末に1台だけ残したマシンがあった。
それが、1989年にリリースされたアップルのMacintosh SE/30だ。
筆者宅の押し入れに1台だけ残したアップルのMacintosh SE/30。
個人的には、特に古いコンピュータ機器に対する思い入れやこだわりはないが、SE/30はやはり美しいと思う。本体とディスプレイが一体化されたキュートなデザインは、ゴミとして捨てるには忍びなかったのである。
このSE/30で動いていたOSは「漢字Talk(かんじとーく)」だ。
今の人には変な名前に聞こえると思う。
当時、アメリカで開発されたMacintoshのOSは、System 6やSystem 7という名称だった。
当然、このままでは英語版で、日本語での表示には対応していなかった。
そこで、日本語に対応させた日本専用のOSを用意した、それを「漢字Talk 6」とか「漢字Talk 7」とか呼んでいたのである。
そんなウチのSE/30は、残念ながらもう動かない。
しかし、インターネット上で、当時のMacの操作を体験できるサイトが公開された。
Internet Archiveが公開した「MacOS System 7.0.1 Compilation」だ。
●マウス操作に注意!〜モノクロMacの世界は懐かしくも新鮮
Webサイトにアクセスしたら、中央の電源ボタンをクリックすると「MacOS System 7.0.1」が起動する。右上のボタンでフルスクリーン表示やスピーカーのオン/オフも可能だ。
日本語が使える漢字Talkではないけれど、当時のMacそのままの操作が楽しめる。ちなみに、当時のMacintoshのマウスのボタンは1つ。
これが常識だった。
メニューを開くときは、ボタンを押したままズリズリと動かす必要があるので念のため。
フォルダー内には、ゲームやアプリケーションもたくさん用意されている。
HyperCardやMacPaintはもちろんだが、驚いたことに、マイクロソフトのWordとExcelも用意されている。さらに、DTPソフトのPageMakerまである。もちろん、どれもちゃんと動くのがスゴイ。
「System 7.0.1」がリリースされたのは1991年だから、もう26年の昔のことだ。
しかし、モノクロで構成されたその世界は、いま使ってもモダンな印象を受ける。
当時を知る人には懐かしいだろうが、知らない人にはどう映るのだろうか。
Webブラウザでサイトにアクセスしたら、電源ボタンをクリックする。
Mac OS System 7.0.1が起動する。右上のボタンでフルスクリーンにもできる。
コントロールパネルはこんな感じ。
マイクロソフトのWordも用意されている。
こちらはExcel。データの入力・計算も可能だ。
これはDTPソフトのPageMaker。出版の世界を写植からデスクトップパブリッシングに転換させた画期的なソフトだ。
・ MacOS System 7.0.1 Compilation
井上健語(フリーランスライター)