日本は成長戦略の一環としてインフラ輸出を推進しており、それには新幹線の輸出も含まれている。アジアを中心に中国高速鉄道と受注競争を繰り広げる新幹線は1964年10月1日、東京五輪の直前に開業した「世界初」の高速鉄道だ。(イメージ写真提供:(C)Sakarin Sawasdinaka/123RF.COM)

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 日本は成長戦略の一環としてインフラ輸出を推進しており、それには新幹線の輸出も含まれている。アジアを中心に中国高速鉄道と受注競争を繰り広げる新幹線は1964年10月1日、東京五輪の直前に開業した「世界初」の高速鉄道だ。

 中国メディアの今日頭条は25日、中国高速鉄道にとっての強力なライバルと言える新幹線について紹介する記事を掲載し、日本は世界で初めて高速鉄道を開業させた国であると伝えている。

 記事は、東海道新幹線が開業したのは1964年のことだったと伝え、世界で初めて高速鉄道を開業した国となったことで「日本が世界最先端の鉄道技術を持っていることを世界に知らしめた」と指摘。

 さらに、東海道新幹線は当時、安全性と時間の正確さ、車内の快適さ、輸送能力の大きさ、環境に対する負担の小ささなどの利点を背景に、日本人の支持を得たと伝えつつ、新幹線の開業は欧州の国々をも刺激し、世界で高速鉄道の開発競争が激化することになったと論じた。

 続けて、東海道新幹線の開業によって東京、名古屋、大阪が結ばれたことで人の移動が活発化し、大きな経済効果をもたらしたと指摘。斜陽産業となってしまう可能性のあった鉄道産業は新幹線によって息を吹き返し、極めて大きな可能性を持つ産業であることを示したのだと論じた。

 今でこそ新幹線と受注競争を繰り広げる中国高速鉄道だが、その元祖は世界初の高速鉄道である新幹線だと言えるだろう。中国人ネットユーザーたちも新幹線が世界で初めて開業した高速鉄道であることを高く評価しているようで、記事には「日本の技術力は絶対に侮れない。まさに日進月歩で進歩しているぞ」、「歴史問題を無視すれば、日本は本当にすごい国」、「あんな小国がこれだけすごい技術を持っているなんて、敬服に値する」など、多くの称賛のコメントが寄せられていた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Sakarin Sawasdinaka/123RF.COM)