中国メディア・今日頭条は2日、トヨタの高級自動車ブランド・レクサスの世界販売台数が4年連続で過去最高を更新、特に中国市場において強い人気を誇っていることを伝えた。(イメージ写真提供:(C)teddyleung/123RF)

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 中国メディア・今日頭条は2日、トヨタの高級自動車ブランド・レクサスの世界販売台数が4年連続で過去最高を更新、特に中国市場において強い人気を誇っていることを伝えた。

 記事は、トヨタが2日に発表したデータで、2016年におけるレクサスの世界販売台数が前年比4%増の67万7615台となり、4年連続で過去最高を更新したと紹介。その原動力となったのが、NXシリーズやRXシリーズなどのSUVモデルで、特にSUV人気が高い中国大陸市場では新車販売台数が初めて10万台を突破し、11万239台となったことを伝えた。

 そのうえで、中国市場においてレクサスが一貫して輸入形式を採用しており、販売価格には関税が上乗せされると説明。すでに国産化を実現したドイツ系メーカーや日本のインフィニティ、アキュラに比べ、価格面でのハンデを背負っているとした。そんな中、中国のネット上では「レクサスが早ければ18年10月に国産化するのではないか」との情報が流れていると紹介し「情報が正しいかどうかは分からないが、国産レクサス実現は近づいているようである」と論じている。

 もし、レクサスの国産化が実現すれば価格面で消費者を大いに喜ばせることになるが、記事は「国産化によって現在の高水準な品質コントロールが保てるかどうかが大きな問題だ」と指摘。トヨタが誇る最高の製造技術を駆使したレクサスはこれまで「匠の精神」を強調し続けており、日本国内の生産工場では経験豊富な「匠」たちが逐次ハンマーや手を使って欠陥がないかをチェックするという昔ながらの手法を採用し、1台1台完ぺきな品質を確保しているのだと説明した。

 記事を見た中国のネットユーザーの反応を見ても、トヨタの「モノづくり」の粋を凝縮したレクサスに対する高評価、信頼ぶりが伺える。「レクサスの製造工程を見たら、他のクルマはみんな雑だと思った」、「確かにいいクルマ。品質も技術も一級品」といった声が寄せられるとともに、「くれぐれも国産化しないでほしい」との訴えが多く見られた。その背景には、合弁先の中国メーカーの「モノづくり」に対する不満があるようだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)teddyleung/123RF)