J-CASTニュース編集部に届いたウイルスメール(画像は編集部で一部加工)

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「僕にも来てた」「たくさん来る」――こんな報告がツイッターに相次いでいる。業務メールを巧妙に装ったウイルスメールが今、広まっている。

「ご確認」「お世話になります」とあたかも仕事関係の内容に見せかけた件名。受信者の心の油断につけいり、メールを開封させる手口だ。警視庁が繰り返し注意を促している。

実在する国内の配送業者名が...

警視庁犯罪抑止対策本部は17年1月17日ごろから、公式ツイッターアカウントを通じ「ダイレクトメール発注」「写真ありがとうございます」といった件名のウイルスメールが広まっていると注意喚起している。

一連のツイートによると、メールには文書ファイルを装うウイルスが添付されており、文章が日本語になっていない、実在する国内の配送業者名が本文に登場する、などいくつかの特徴があるという。

J-CASTニュースにも類似するメールが複数届いていた。社名や差出人の名前は記載されておらず、

「お世話になります。添付内容で、次回入荷予定1月20日か5日です。荷受けお願いいたします」
「備品発注依頼書を送付しますので、の印鑑を捺印の上備品発注依頼書を持参いただけますと幸いです」
「写真でご確認ください。取り直しお願いします」(すべて原文ママ)

と、脈絡のない文章だけが綴られている。メールを開いて表示したところ、ウイルスバスターが真っ赤な警告文を表示してきたため、危ないと気づいた。

ツイッターでも受信者から報告が相次いでいる。

「僕にも来てた」
「開けずにすんだ」
「たくさん来る」

一般財団法人「日本サイバー犯罪対策センター」の公式サイトによると、添付ファイルは写真や文書等を装ったマルウェア(ウイルスやトロイの木馬の総称)だという。

同センターは1月19日、上記のメールに関し、8種類のパターンを公式サイトで紹介している。

添付ファイルを開いてマルウェアに感染すると、金融機関の情報が盗み取られ、インターネットバンキングの不正送金などの被害に遭うおそれもあるという。